...黄金丸は饑渇(うえ)に疲れて...
巌谷小波 「こがね丸」
...されども聖霊彼に告(つげ)ていわく「饑餓を救うは一時の慈善なり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...そして「その力は饑(う)え...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...湿気と饑餓のただなかのその家から幼児の特権をもって見知らない男を不審そうにながめている...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...「そうだ、奥州は饑饉(ききん)の名所だってえ話を聞いている、こりゃ、饑饉時の食物だ、餓鬼のつもりで有難く御馳走になっちまえ」東北大いに餓えたり!そりゃ、饑饉ということは、関東にも、上方にもある! あるにはあるけれども、東北の饑饉に比べると、こっちの饑饉はお大名だと、子供の時に聞いたことがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...饑饉の年でも決して...
中里介山 「大菩薩峠」
...説教半ばにしてこの聖僧が突然饑(う)えに駆られて...
中島敦 「悟浄出世」
...饑渇にたえてひたすら天日にあこがれる...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...饑(うえ)は寒(さむさ)は容赦なくわれを追うてくる...
夏目漱石 「野分」
...二人で饑(う)えても離れて心配するよりいいというような泡鳴からの手紙を読むと...
長谷川時雨 「遠藤(岩野)清子」
...粮米(ろうまい)を出してまず饑(う)えをふさぐ仕事にとりかかった...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...たとえば饑饉には救恤(きゅうじゅつ)の備えをなし...
福沢諭吉 「学問の独立」
...私たちは饑(う)えかわくようにあなたのお顔を見たがっております...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「魚と蠅の祝日」
...君の眼は『ルネッサンス以来の住宅建築術』とか『色彩感覚の教育』とか『近代応用美術におけるルネッサンス』とか『芸術品としての書籍』とか『装幀芸術』とか『芸術への饑餓』とかいう標題にぶつかる...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...発作的に襲つて来る孤独とその惨忍とから救はれたことか! あらゆる智識階級者の苦しんで求めて居て為らざる愛! その愛の行方! 愛の饑渇! その全てに...
室生犀星 「愛の詩集」
...年饑(う)ゆるに及んで部内の田租を免じ婢妾を放ち節倹自ら治む...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...江戸でさえ(甚(はなは)だしい米価の騰貴で)饑餓に迫られる者が多くなった...
山本周五郎 「花も刀も」
...餓鬼(がき)ども!」彼らは饑(ひも)じさを忘れ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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