...わしには自然が皮肉な歓喜を飾り立てゝゐるやうに見えた...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...その中で沼南夫人は百舌(もず)や鴉(からす)の中のインコのように美しく飾り立てて脂粉と色彩の空気を漂わしていた...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...青葉の作り物を飾り立ててその河下にも立てて御食物を獻ろうとした時に...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...船には旗が飾り立ててあったが...
高浜虚子 「別府温泉」
...うわべばかり飾り立てて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...六ペンスにしては好く見えるリボンで華やかに飾り立てて出て来た...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...人形をいっぱい飾り立てて……...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...ごてごて飾り立てられた真赤に見える神棚や...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...世話をやき、下衣を着せ、飾り立て、着物を着せ、また着物をぬがしたり着せたりし、言いきかせたり、少しは小言(こごと)を言ったり、揺(ゆす)り、かわいがり、寝せつけ、そしてそれを生きてるもののように考える、それらのことのうちに女の未来が含まれている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...どぎつい極彩色や年老いた森が飾り立てる御容姿(みすがた)の数々も貧弱に見え出してくるのであつた...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...恐ろしく贅沢な婚礼道具を一面に飾り立てた中に...
野村胡堂 「悪魔の顔」
...伯爵夫人はダイヤモンドで飾り立てて華麗そのものだった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...そして公園を飾り立てるにもいいと思い...
牧野富太郎 「寒桜の話」
...書斎に飾り立てれば馬鹿の標本と見られるのがイヤと物置部屋に投込む者...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...僕の生活なぞ飾り立てでもしなければ...
三好十郎 「好日」
...飾り立てた真鍮(しんちゅう)や銅の自在...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...飾り立てている色々の卵の宝玉などは...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...すれちがうまでに近づいてもその青や赤の新しい旗で飾り立てた船はただひっそりと走るのみで人影もろくに見えず話声ひとつ聞えなかった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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