...俺は飽くまでも此立脚地を固執する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...君は自分で飽きっぽい男だと言ってるが...
石川啄木 「一利己主義者と友人との対話」
...飽くを知らざる富江の餓ゑた顏を思出すと...
石川啄木 「鳥影」
...はては舐りまはしても飽きたらぬ悲しい奈々子の姿は...
伊藤左千夫 「奈々子」
...病院がよひに飽きが來て...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...彼一人安閑として世を渡り綺羅を被(かぶ)り美味に飽(あか)んためには数千の貧人は汗滴(かんてき)労働しつつあるなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...お作はもう飽かれて棄てられるような気もした...
徳田秋声 「新世帯」
...肥後銀行と飽託(ほうたく)銀行との出張所があった...
徳永直 「戦争雑記」
...いいや、こう申した上は、欺いてはいぬが、お身とは仇敵同士として、父の子として――いいや、島津家の家臣として、飽くまで、わしは、父につく...
直木三十五 「南国太平記」
...忽ち飽きて直ぐ又他(ほか)の事を問ひかける...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...或時は障子細目に引あけ飽かず打眺ることもあり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...飽きるほど聞かされている...
中里介山 「大菩薩峠」
...殺しても飽足(あきた)らないのはあの石見(いはみ)だ」黒助はキリキリと齒を噛み締めて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...旅館や飲食店等は婦女子の生命にかえて貴いものを看板に使って剰余価値どころでは無く総ての価値を没収して了うのだからその行為たるや憎んでも飽きたらぬのである...
細井和喜蔵 「女給」
...異様な注意深さで飽くまでも眠気に対して忠実に...
牧野信一 「F村での春」
...全篇一脈の音楽的リズムに依つて渾然と飽和されてるぢやないか...
牧野信一 「スプリングコート」
...あたしゃ幾日食べても飽きないね...
山本周五郎 「契りきぬ」
...肉を啖(くら)っても飽きたらぬ気がします」「敵に...
吉川英治 「新書太閤記」
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