...「吉梵法師」と勒(ろく)された墓石は今なお飄々(ひょうひょう)たる洒脱の風(ふうぼう)を語っておる...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...無我飄々だ!四十四日ぶりに理髪して八日ぶりに入浴した...
種田山頭火 「其中日記」
...飄々たるものに見えるのだった...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...明日の晴を報ずる白い雲の千切れが刻々茜(あかね)色に夕映てゐる碧空に向つて飄々として上騰し...
近松秋江 「箱根の山々」
...或は西風寄せ來り勢猛く飄々と無邊の麥隴みだす時...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...飄々(ひょうひょう)として出かけて帰らないところを見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...飄々トシテ遠ク遊ビ...
成島柳北 「阿房山賦」
...飄々(ひょうひょう)として唸(うな)りながら...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...バスケット一つの飄々とした私は...
林芙美子 「新版 放浪記」
...飄々(ひょうひょう)と飛んでいる白い鴎(かもめ)を見降ろしていた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...帰朝する途中、シンガポールや海防で南方の風景に憑(つ)かれ、マレーを振出しに、ジャワ、スマトラ、フィリッピンと、邦人のゴム園やサイザルの栽培地で絵を買ってもらいながら、二十年近く、飄々としていた...
久生十蘭 「蝶の絵」
...彼の酒を愛した飄々とした生活...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...いとも滑らかな調子で飄々とうそぶいた...
牧野信一 「彼に就いての挿話」
...彼はあまりに慌しく様々な未完成的作品を書き飛ばし飄々として居を定めぬといふ風な生活を送つてゐるので...
牧野信一 「新興芸術派に就いての雑談」
...私が只今用意いたして居ります少しばかりの瓦斯が出来次第に私達は飄々とこの地上を離れます...
牧野信一 「変装綺譚」
...飄々乎(ひょうひょうこ)としてやってきたが曹操以下の並居る閣のまん中に立つと...
吉川英治 「三国志」
...飄々(ひょうひょう)と歩むところ自(おのず)から微風が流れる...
吉川英治 「三国志」
...相かわらず飄々(ひょうひょう)たる行者の道をさまよっている」「犬は?」と...
吉川英治 「親鸞」
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