...すると風音(かざおと)の高まるが早いか...
芥川龍之介 「三右衛門の罪」
...秋の朝風音寂(おとさび)しく...
高山樗牛 「瀧口入道」
...もそっと深い所に横たわっているんじゃ」彼はふと言葉をきらして小塔に咽(むせ)び泣く風音に耳を澄まして...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...音を風音らしくするのはやはり人間の芸術らしいと思われた...
寺田寅彦 「ベルリン大学(1909-1910)」
...窓外をかすめる風音ぐらいにしか感じなかった...
直木三十五 「南国太平記」
...外には風音もない...
永井隆 「この子を残して」
...輕風音無く去りて往く所を知らず...
長塚節 「草津行」
...このうす暗い雪洞の中で梢の風音にじっと耳を傾けていると...
中谷宇吉郎 「大雪山二題」
...昔の或る時代と少しも変りのない不安な状態に似たものが耳底にがうがうと風音のやうに吹き流れて来た...
林芙美子 「瀑布」
...その風音にあやされて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...客車を襲った強風音が聞こえたかもな...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「見えざる力」
...連続した風音のなかに消えだした...
本庄陸男 「石狩川」
...そよぐ風音にも油断せずして行く程に何処(いづこ)にて踏み迷ひけむ...
夢野久作 「白くれない」
...――後は寂寞(せきばく)とした闇の風音...
吉川英治 「剣難女難」
...芦屋一帯が闇と風音ばかりです...
吉川英治 「私本太平記」
...ごうッと遠い風音も常なら気味の悪い筈だが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ぎざぎざした峰々に接近するにつれ笛を思わせる奇妙な風音がはっきり再現し...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...そうすれば笛のような風音に意識を逸らされることがなくて済んだのにと思った...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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