...秋の朝風音寂(おとさび)しく...
高山樗牛 「瀧口入道」
...・春寒い鼠のいたづらのあと・春がしける日のなにもかも雑炊にしてすする・たたきだされて雨はれる百合の芽である・春時化のせせらぎがきこえだした・林も水があふれる木の芽土のしじまの芽ぶいてきた雑草草萠えるあちらからくる女がめくら籠りをれば風音の煤がふる暮れるまへの藪風の水仙の白さどこかで家が建つだいぶ日が長うなつた・やつと山の端の三日月さん追加一句春時化(シケ)...
種田山頭火 「其中日記」
...音を風音らしくするのはやはり人間の芸術らしいと思われた...
寺田寅彦 「ベルリン大学(1909-1910)」
...窓外をかすめる風音ぐらいにしか感じなかった...
直木三十五 「南国太平記」
...このうす暗い雪洞の中で梢の風音にじっと耳を傾けていると...
中谷宇吉郎 「大雪山二題」
...昔の或る時代と少しも変りのない不安な状態に似たものが耳底にがうがうと風音のやうに吹き流れて来た...
林芙美子 「瀑布」
...その風音にあやされて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...連続した風音のなかに消えだした...
本庄陸男 「石狩川」
...また風音で慌しくことあり気に現れて来てあたりを見廻し...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
......
夢野久作 「白髪小僧」
...芦屋一帯が闇と風音ばかりです...
吉川英治 「私本太平記」
...ザッと草をなでてくるような風音(かざおと)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ごうッと遠い風音も常なら気味の悪い筈だが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...山の洞窟でしていた風音と似ていなくもない音が...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...ぎざぎざした峰々に接近するにつれ笛を思わせる奇妙な風音がはっきり再現し...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...そうすれば笛のような風音に意識を逸らされることがなくて済んだのにと思った...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...吹きすさぶ風音と発動機の轟音の中で我々は怒鳴り合ってなんとか会話を交わしたが...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...聞くだけでもう魂がかきむしられる思いのするその地獄のような風音(かざおと)こそ...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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