...ラザルスを宿のあるじと頼もうとした者はなかった...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...その李先生に伝言(ことづけ)を頼もう――...
林不忘 「安重根」
...僕お母さんにそれ頼もう思うててん...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...じゃ頼もう、冷静にしかも手短かに、僕が君にした悪いことを明示してくれないか...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...煎餅の方がうめえ」格子の開く音がして「頼もう」若い侍の声であった...
直木三十五 「南国太平記」
...もとより頼もうと言う者もありませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...玄関へかかって、「頼もう、旅のものでござるが、一風呂浴びさせていただきたい」しばらくは返答もなかったが、ややあって、「お越しやす」ようよう現われたのは、やはり女で、しかも今度のは丸髷(まるまげ)のすごいような大年増、玄関に現われるや否や、不破の関守氏と面(かお)を合わせて、「あら――関守の先生でいらっしゃるわ」「やあ、これはこれはお宮さん、珍しいところでお目にかかりましたな」不破の関守氏が、熱海海岸の場の貫一さんのような発言をして、さすがの策士も、ちょっと度胆(どぎも)を抜かれたようでしたが、先方も相当、心臓を動揺させたと見えて、「どうしてまあ、関守の先生、いつごろ、こんなところへ――何はともあれお上りやして……」十二分の面見知(かおみし)りであるらしい相手で、すっかり納まり込んだ関守氏は、玄関に腰うちかけていい気持で草鞋(わらじ)の紐(ひも)を解く...
中里介山 「大菩薩峠」
...もう私の仕事は頼もうと思わぬと...
中島敦 「南島譚」
...何なら久一さんに頼もうか...
夏目漱石 「草枕」
...養母(かめきち)にとりなしを頼もうにも...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...誰か肝を取る事の上手な人に頼もうと思ってここまで来たところです...
夢野久作 「猿小僧」
...深い野心がある訳(わけ)でないがその人を僕の嫁に貰ったらちょうどいいだろうと思って今日は一つ外(ほか)の友人に橋渡しを頼もうと思っているのです...
村井弦斎 「食道楽」
...頼もうにも予備の力などはなかつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...よっぽど私立探偵に頼もうかと思ったが...
夢野久作 「冥土行進曲」
...人夫を頼もうにも...
横光利一 「夜の靴」
...真紀子さんに頼もう...
横光利一 「旅愁」
...飛脚屋へ頼もうと思うのだけれど」「それなら何も...
吉川英治 「江戸三国志」
...そして日の暮れ方、「頼もう」と、きのうと同じように、半兵衛重治の山屋敷を訪れていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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