...』渠は心が頻りに苛々(いらいら)してるけれど...
石川啄木 「病院の窓」
...萬里泊舟天草洋といふ詩の句が何故か頻りに愛誦さるるといつて返事を出した...
高濱虚子 「俳諧師」
...懐旧の涙頻りに相催し...
太宰治 「右大臣実朝」
...頻りに自分の顔を見て居たが...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...母親や呉葉の頻りに氣を揉むにも拘らず...
田山花袋 「道綱の母」
...蟋蟀なども頻りに啼いた...
田山花袋 「道綱の母」
...頻りに振り返つて見る...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...更に妙なことに、貞子も二人の男と親しげに話し合ったり、頻りに頷いては、含羞の微笑を浮かべたりしている...
外村繁 「澪標」
...頻りに軍帽(あたま)を振つてゐる...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...頻りに鳴き立てるのは...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...安達氏北條氏と結びて頻りに名門右族を芟除す...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...私も頻りに上ってゆっくりして行けとすすめたのだが...
原民喜 「翳」
...或は江戸の御老中が詰(つま)らないとか云うような慷慨(こうがい)談を頻りに云て居る...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...余の眼のとゞかない彼の時間の余裕が何処かにあるのかしら?)怖ろしく鹿爪らしい顔付をして頻りに何やらを調合してゐる...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...頻りに鼻をヒコ付かせて...
夢野久作 「名娼満月」
...頻りと心を労(つか)っていたのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...頻りに辞儀を返し...
吉川英治 「宮本武蔵」
...頻りに固辭したが...
若山牧水 「梅雨紀行」
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