...その原因がまた頗(すこぶ)るロマンティックでね...
芥川龍之介 「カルメン」
...我友はこれより我にさきの詩を誦(ず)せしめて聞き、頗妙なり、羅馬日記(ヂアリオ、ロオマ)に刻するに足ると稱へき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...頗(すこぶ)る持余(もてあま)しの茶目であったそうだ...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...底を叩くと統計やら報告やら頗る周到細密な数字的基礎があった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...新島君の死後同志社も一時紛紜(ふんうん)のために頗(すこぶ)る悲況に陥ったが明治二十九年我輩が再び外務大臣になった時にまた偶然にもその処置調停に関係する事となり...
大隈重信 「新島先生を憶う」
...国家的分子とは、その国民の国家の組織、成立、主宰、政治並びに国家的事件に関して、或は説明を与え、或は却てその影響を、内容と形式との上に示すもの、説話的分子とは、純然たる神話にも非ず、史的伝説にも非ざる、遊離説話的の分子にして、英雄神話中にも、此分子頗る多し...
高木敏雄 「比較神話学」
...世人が史学に注目するに至れるは頗(すこぶ)る喜ぶべきの観あり...
津田左右吉 「史論の流行」
...殊に老幼婦女の奇禍に罹かるもの頗る多し...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...皇帝は侯の奏陳を聞て頗る驚惑し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其領分は頗る狭隘なるものなり井上伯に至ては...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其声頗る大にして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...尤も元代のみは頗る異例がある...
内藤湖南 「概括的唐宋時代觀」
...頗る肯綮に中つてゐるものがある(三)...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...如何(どう)したのだとその男に詰(なじ)ると男は頗(すこぶ)る平然として...
水野葉舟 「月夜峠」
...頗る甘い脚本であった...
森鴎外 「あそび」
...但し此広右衛門(ひろゑもん)も亦艸体が頗る読み難い...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...其言頗る過誉なりと雖も...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...又程經てのふみは頗る思ひせまりて書きたる如くなりき...
森鴎外 「舞姫」
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