...その光栄を頒ちしか...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...仏陀の真精神を我々に頒ち与へるものとして現はれ来つたのは...
生田長江 「ニイチエ雑観」
...如何なる階級の人にも如何なる程度の人にも其興味と感化とを頒ちたいものである...
伊藤左千夫 「茶の湯の手帳」
...我に頒ちし戰利をも汝は奪ひ去らんとや?アカイアの軍トロイアの一都市先きに破る時...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼等可憐の子息らに其白骨を頒ち得む...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...受けて小量他に頒ち自ら多く貪りぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...然れどもアガメムノーンわれの手に先に頒ちて今奪ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...余がこの冊子を著わすただ同志の人に頒ちてその批評を乞わんがためなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...それから又京都へ登って来て所持のお経などを人に頒ち与えてしまい...
中里介山 「法然行伝」
...あの時持っていたお経でも開いて見たならばこの心をなぐさめるよしもあったろうと人に頒ち取らせたことさえ後悔せられて...
中里介山 「法然行伝」
...野のはて夕暮雲かへりてしだいに落ちくる夕雲雀の有心(うしん)の調さへしづみゆけばかすかに頬(ほほ)うつ香ひありて夜の闇頒ちて幕(とばり)くだる...
萩原朔太郎 「感謝」
...天恩の一荷を頒ちて...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...その絵を妻に頒ち与えたいような気持で...
原民喜 「秋日記」
...この誘惑を到頭あなたは私にもお頒ちになりました...
原民喜 「淡雪」
...近いうちに私たちの「金と銀」の喜びを頒ち合ふ為めといふ理由の許に会合をして見たいと思ひます...
牧野信一 「〔同人雑記〕」
...翁は此頃タヌキ考の稿本を自費印刷して我々に頒ち...
柳田国男 「人狸同盟將に成らんとす」
...悦んで遠近より種子を彼に頒ち...
横瀬夜雨 「花守」
...……が、都督の胸中も、まったく無為無策ではありますまい」「それは、自分にも、最後の一計がないわけでもないが……」「二人しておのおの掌のうちに書いて、あなたの考えと私の考えが、違っているか、同じであるか開き合ってみようではありませんか」「それは一興ですな」直ちに硯をとりよせると、互いに筆を頒ち、掌(て)に何やら書いて、「では」と、拳(こぶし)と拳を出し合った...
吉川英治 「三国志」
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