...四二「おねえ様……行っちゃいやあ……」まるで四つか五つの幼児のように頑是(がんぜ)なくわがままになってしまった貞世の声を聞き残しながら葉子は病室を出た...
有島武郎 「或る女」
...女だと母の愛情を以てそれらの頑是(ぐわんぜ)ない子供を取扱ふ事が出來るといふのである...
石川啄木 「葉書」
...實に頑是ない好い兒である...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...ただそうして頑是ない子供のように...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...何より頑是ない人の父や母におくれたのほど悲しいものはありませぬと申して...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...呆れるほどの子供っぽい頑是なさを發揮するのだった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...彼等――老いぼれた不具者と頑是(がんぜ)ない幼児(おさなご)――にとっては...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...頑是(がんぜ)なく...
中里介山 「大菩薩峠」
...また唯一のあととり息子たるまだ頑是(がんぜ)ないこの拙者の耳に...
中里介山 「大菩薩峠」
...頑是(がんぜ)ない時は頑是ない時のように...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼(かれ)は何(なん)の爲(ため)にさう悲(かな)しくなつたのか寧(むし)ろ頑是(ぐわんぜ)ない彼自身(かれじしん)には分(わか)らなかつた...
長塚節 「土」
...あの頑是(ぐわんぜ)ない太郎(たらう)の寢顏(ねがほ)を眺(なが)めながら置(お)いて來(く)るほどの心(こゝろ)になりましたからは...
樋口一葉 「十三夜」
...相手はなにしろまだ頑是(がんぜ)ない子供ですからなかなか返辞をしやあしません...
山本周五郎 「思い違い物語」
...それはまだ世間を知らないし頑是(がんぜ)ないところもある...
吉川英治 「黒田如水」
...そういう頑是ない土民には...
吉川英治 「親鸞」
...まだ頑是(がんぜ)ない幼な児...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...良人に残されて孤屋(こおく)を守る妻や――父を慕って夜泣きする頑是(がんぜ)ない子達や――年老いて子に先立たれてゆく親達や――「ああ...
吉川英治 「旗岡巡査」
...頑是のない子供心にも尚ほ且つこの母の他と異つて居る性質を何となく飽き足らず忌み嫌ふて居るのであるかと思ふと...
若山牧水 「一家」
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