「音さ」の意味
音の響き
小説での「音さ」の使い方
...笛を吹く音さへ聞えたのと...
芥川龍之介 「地獄変」
...未(いまだ)に降り止まない雨の音さえ...
芥川龍之介 「母」
...浪の音さえ、聞えないのである...
海野十三 「地球要塞」
...近々と頭を寄せた黄金仮面の呼吸の音さえ聞える様な気がした...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...木造の観音さまの右手が...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...ディの音がわが国ではラジオの如く屡々ヂと発音され且つ書かれるので...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...そいからその時分にあのいつぞやの観音さんの絵エ出来(でけ)上りましたので...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...やつとこやしをあたへられた・おばあさんは草とるだけの地べたをはうて・蕗の葉のひろがるやかたすみの春は花が咲いたといふ腹が空つてゐる・機械がうなる雲のない空(アスフアルトプラント)亀がどんぶりと春の水・月へならんで尿するあたたか・花見のうたもきこえなくなり蛙のうた・春の夜を夜もすがら音させて虫よい月だつた(陰暦三月十七日)...
種田山頭火 「其中日記」
...観音さまはいつもやさしい...
種田山頭火 「其中日記」
...細部の閑却や醜いものや誤れる音さえも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...さらさらと青畳に障(さわ)る音さえ聞える...
夏目漱石 「一夜」
...表を通る駒下駄の音さえ手に取るように茶の間へ響く...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...済まねえが、その側に振り仮名を書いて貰いたいな」「御冗談で、親分」「冗談ならいいが、これが本音さ、そんなに学がありゃ、岡っ引なんかしちゃいないよ」「これで宜しゅうございますか」そう言いながら源助は、ごんろく、あんじ、はつたろう、うたはち――と四人の名前に振り仮名を付けてくれました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...磯波の音さえそれを羨んでいるかのようだ...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...私はやがて再び枯葉(かれは)をガサガサと音させながら...
堀辰雄 「美しい村」
...次いで十七十八日が浅草の観音さまで...
正岡容 「下町歳事記」
...こんな血だ! 仙太よっ!仙太 (歯をバリバリ音させて)段六...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...それでもなお幽かな吠え声や笛音さえもが悪意を込めた放縦な音調を呈していた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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