...輝く虹(にじ)を手鞠(てまり)にして投げたやうに...
泉鏡花 「印度更紗」
...丁度僕の向側(むかいがわ)に腰かけている鞠子さんの服装が...
江戸川乱歩 「悪霊」
...なだれの勢(いきほ)ひに身(み)は手鞠(てまり)のごとく池をもはねこえて掘揚(ほりあげ)たる雪に半身(はんしん)を埋(うづ)められ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...その夜のうちに身支度をして召使いの鞠と二人...
太宰治 「新釈諸国噺」
...謂わば鞠躬如として眼を伏せている...
豊島与志雄 「失策記」
...負けまいとして鞠をでおさへたり...
中勘助 「銀の匙」
...もっとも、あの下女のお友というのは出戻りだそうで、世帯の苦労も情事(いろごと)の苦労も劫(こう)が経て居ますから、妙なところへ眼が届きますよ」「――」「佐太郎が惚気交(のろけまじ)りに話したことや、内儀と米吉が、夜も昼も奥の部屋に籠(こも)って、綾取り双六(すごろく)、鞠(まり)つき、と他愛もないことばかりして遊んでいることも、あの女が見届けてくれましたが」「それから?」「それっ切りですよ、あ、そう/\、伊豆屋の虎松が、相変らず乞食からお釣銭(つり)の来そうな風体(ふうてい)で、朝から晩まで吾妻屋のあたりをウロ/\して居まさア、後家のお染さんはそれを嫌がるまいことか」「――」「虎松は身扮(みなり)こそ悪いが、若くて丈夫そうだから、うっかり追っ払うわけにも行きませんよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの手鞠のかがりようは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...福引その他、実に一年中を一日に楽しませるので、近所の子供らも皆女中小僧をつれて遊びにゆき、羽根をつくやら、鞠(まり)なげ、楊弓(ようきゅう)もあり踊りもあれば、三味線もあり、いろいろと楽しませ夕方帰りには、山ほど土産をそれぞれにくれました...
長谷川時雨 「大丸呉服店」
...水の中から摘み出されたゴム鞠のように...
葉山嘉樹 「労働者の居ない船」
...七龍華寺の信如、大黒屋の美登利、二人ながら学校は育英舎なり、去りし四月の末つかた、桜は散りて青葉のかげに藤の花見といふ頃、春季の大運動会とて水(みづ)の谷(や)の原にせし事ありしが、つな引、鞠(まり)なげ、縄とびの遊びに興をそへて長き日の暮るるを忘れし、その折の事とや、信如いかにしたるか平常(へいぜい)の沈着(おちつき)に似ず、池のほとりの松が根につまづきて赤土道に手をつきたれば、羽織の袂(たもと)も泥に成りて見にくかりしを、居あはせたる美登利みかねて我が紅(くれない)の絹はんけちを取出(とりいだ)し、これにてお拭(ふ)きなされと介抱をなしけるに、友達の中なる嫉妬(やきもち)や見つけて、藤本は坊主のくせに女と話をして、嬉(うれ)しさうに礼を言つたは可笑(をか)しいでは無いか、大方美登利さんは藤本の女房(かみさん)になるのであらう、お寺の女房なら大黒さまと言ふのだなどと取沙汰(とりさた)しける、信如元来かかる事を人の上に聞くも嫌ひにて、苦き顔して横を向く質(たち)なれば、我が事として我慢のなるべきや、それよりは美登利といふ名を聞くごとに恐ろしく、又あの事を言ひ出すかと胸の中もやくやして、何とも言はれぬ厭(い)やな気持なり、さりながら事ごとに怒りつける訳にもゆかねば、なるだけは知らぬ躰(てい)をして、平気をつくりて、むづかしき顔をして遣(や)り過ぎる心なれど、さし向ひて物などを問はれたる時の当惑さ、大方は知りませぬの一ト言にて済ませど、苦しき汗の身うちに流れて心ぼそき思ひなり、美登利はさる事も心にとまらねば、最初(はじめ)は藤本さん藤本さんと親しく物いひかけ、学校退(ひ)けての帰りがけに、我れは一足はやくて道端に珎(めづ)らしき花などを見つくれば、おくれし信如を待合して、これこんなうつくしい花が咲てあるに、枝が高くて私(わたし)には折れぬ、信(のぶ)さんは背(せい)が高ければお手が届きましよ、後生折つて下されと一むれの中にては年長(としかさ)なるを見かけて頼めば、さすがに信如袖ふり切りて行(ゆき)すぎる事もならず、さりとて人の思はくいよいよ愁(つ)らければ、手近の枝を引寄せて好悪(よしあし)かまはず申訳ばかりに折りて、投つけるやうにすたすたと行過ぎるを、さりとは愛敬(あいけう)の無き人と惘(あき)れし事も有しが、度かさなりての末には自(おのづか)ら故意(わざと)の意地悪のやうに思はれて、人にはさもなきに我れにばかり愁(つ)らき処為(しうち)をみせ、物を問へば碌(ろく)な返事した事なく、傍(そば)へゆけば逃げる、はなしを為(す)れば怒る、陰気らしい気のつまる、どうして好(よ)いやら機嫌の取りやうも無い、あのやうなむづかしやは思ひのままに捻(ひね)れて怒つて意地わるが為(し)たいならんに、友達と思はずは口を利くも入らぬ事と美登利少し疳(かん)にさはりて、用の無ければ摺(す)れ違ふても物いふた事なく、途中に逢(あ)ひたりとて挨拶(あいさつ)など思ひもかけず、唯いつとなく二人の中に大川一つ横たはりて、舟も筏(いかだ)も此処には御法度(ごはつと)、岸に添ふておもひおもひの道をあるきぬ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...顔がきれいで風采の艶(えん)なこの人は十分身の取りなしに注意して鞠を蹴り出すのであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...道で鞠(まり)つきをしているのだ...
山川方夫 「待っている女」
...鞠は、軟式野球用の、硬いトップ・ボールだった...
山川方夫 「待っている女」
...一顆(か)のあかい鞠(まり)をだして万千代の手にわたした...
吉川英治 「神州天馬侠」
...その鞠をはるか端王の方へ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...黒い鞠(まり)みたいに...
吉川英治 「宮本武蔵」
...あのゴム鞠(まり)...
若松賤子 「黄金機会」
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