...魚蝋(ぎよらふ)の烟を風のまにまに吹き靡(なび)かせて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...色褪(あ)せた紫の袴を靡(なび)かせ乍ら...
石川啄木 「鳥影」
...風に對する黒髮か流に靡く玉藻のそれ...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...*けふは照日(てるひ)の映々(はえばえ)と青葉(あをば)高麥(たかむぎ)生ひ茂る大野(おほの)が上に空高く靡(な)びかひ浮ぶ旗雲(はたぐも)よ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...直ぐ靡(なび)くのも面白くないが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...決して一代を風靡(ふうび)するやうなすぐれた奇観を呈することは出来ない...
田山録弥 「現代と旋廻軸」
...斯くて千歳村(ちとせむら)を風靡する心算(つもり)であったらしい...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...「諸行無常」「是生滅法」の紙幟(はた)がヒラ/\靡(なび)く...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...撫子(なでしこ)の淡紅靡(なび)き...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...刀剣であれば刀剣がその研究室を風靡するのだ...
戸坂潤 「社会時評」
...其日散歩に出て見た時浜で搗布(かちめ)を焼いて居る煙が重相に靡いて居た...
長塚節 「隣室の客」
...草は靡(なび)きぬ...
中原中也 「山羊の歌」
...問題はそういういわば馬鹿げた話が全国の朝野を風靡したという事実にある...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...こんな結構な男を捨てて赤シャツに靡(なび)くなんて...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...「支那の医学は唐代以後萎靡して振はなかつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...稲の重く垂れ靡いている穂に...
横光利一 「旅愁」
...織田家に靡(なび)くか...
吉川英治 「黒田如水」
...漆黒の断髪を潮風に靡(なび)かせ白い船室をバックにして手すりに靠(もた)れていた...
蘭郁二郎 「地図にない島」
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