...赤く火先(ほさき)を靡(なび)かせながら...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...蝋燭(ろうそく)の炎(ほのお)の靡(なび)いたりする中に勲章の箱なども飾ってある...
芥川龍之介 「文章」
...心身ともに萎靡(いび)し終らんとす...
有島武郎 「星座」
...その明りの蔭に白い浴衣の女の姿が媚(なまめ)いた袖の靡(なび)きを見せて立つてゐた門(かど)もあつた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...微かに靡(なび)いて居るが...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...そこには蝋燭(ろうそく)の灯(ひ)の炎の靡(なび)く方嚮(ほうこう)によって人の運命を占うという老婆が...
徳田秋声 「仮装人物」
...後(あと)から/\と勢力(せいりよく)を加(くは)へて吐(は)き出(だ)す煙(けぶり)や焔(ほのほ)は穗(ほ)の如(ごと)く壓(お)し靡(なび)かされた...
長塚節 「土」
...一時殆(ほとん)ど欧洲の全詩壇を風靡(ふうび)してしまった...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...わたしの靡爛した乳房や右の肘が...
原民喜 「火の唇」
...家康に靡(なび)いたありさまを彷彿させるものがあった...
河本大作 「私が張作霖を殺した」
...忽ち一世を風靡した...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「旗手クリストフ・リルケ抄」
...旗はすこしも靡(なび)かずに...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「旗手クリストフ・リルケ抄」
...殆一世を風靡せりきともいふべしといへり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...風に靡く※の旗の列なった風景は戦国の昔...
横光利一 「欧洲紀行」
...ただ香爐から昇る煙りがもの靜かな煙のやうに靡いてゐるにすぎなかつた...
横光利一 「蛾はどこにでもゐる」
...ジヤズとかデカダンの風靡した時代で...
吉川英治 「折々の記」
...士気もふるわず旗色も萎靡(いび)して...
吉川英治 「三国志」
...それに比べてインド人の趣味は明らかに淫靡(いんび)であった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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