...静まることのない影なのだいつもこの山かげにまよひ歩いて人を惑はしたり亡ぼしたりする...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「鷹の井戸(一幕)」
...そのままテーブルに突っ俯(ぷ)して心の衝撃の静まるのを待った...
谷崎潤一郎 「細雪」
...沼の面が鏡のように静まる...
寺田寅彦 「ある幻想曲の序」
...それでぱったり静まるのである...
寺田寅彦 「高原」
...クリストフは少し心が静まると...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...蘇州や楊州などのような比較的早く寝静まる都市に於ても...
豊島与志雄 「上海の渋面」
...荒い息使いが静まると...
豊島与志雄 「特殊部落の犯罪」
...電車の響きが静まると...
豊島与志雄 「野ざらし」
...気が静まるだろうと思いまして...
豊島与志雄 「山吹の花」
...城の前の谷川の水が静まることのないように...
豊島与志雄 「夢の卵」
...主人が苦しみもがく断末魔の表情と、頼むにも、訴えるにも、生き物という生き物が一つも見えない苦しまぎれに、眼前に漂うあの泡(あわ)んぶくを見て、「泡(あぶく)、泡、泡、泡んぶく、おお、泡んぶく、敵(かたき)を取ってくりょう、泡んぶく、お前、敵を取ってくりょう、敵をとってくりょう」と絶叫した主人の、血みどろな形相(ぎょうそう)を想い出すと、さすがにいい気持はしないで、一時は面色(かおいろ)を変えてみたが、それが静まると、かえって今度は反抗的に、一種の痛快味をさえも覚ゆるようになりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...私の心が静まると共に...
夏目漱石 「こころ」
...発作(ほっさ)が静まると共に...
夏目漱石 「明暗」
...四隣(あたり)が静まると...
夏目漱石 「夢十夜」
...それが静まると、彼は呼ばれて花見だがどうだ、と課長に持ちかけられた...
北條民雄 「道化芝居」
...この間うち海の静まるのを希つてゐた頃と同じやうに碌々として...
牧野信一 「毒気」
...また鳴動が静まるまで...
牧野信一 「剥製」
...矢代は青ざめたままどしんと背を皮につけて静まると涙が両眼からこぼれ落ちた...
横光利一 「旅愁」
便利!手書き漢字入力検索
