...物静かなる死の如く...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...それはかうした長い静かなメロデイで始まつてゐる小曲だつた...
田山録弥 「あさぢ沼」
...静かな冷たい山気が肌を襲つて来る...
田山録弥 「百日紅」
...彼はある夏の静かな夕暮を覚えていた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ああいう事情の下にあったああいう静かな晩は...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...静かな脈搏(みゃくはく)をして眠入っている哲丸が...
直木三十五 「南国太平記」
...壬生(みぶ)の村のその晩はことに静かな晩でした...
中里介山 「大菩薩峠」
...「犬がおりますな」「ええ、強い犬がいます」「誰か参りました」「不破さんでしょう」「いいえ、別の人です」つついて、犬が立てつづけに吠える、その声は尋常の犬と違って、腹から出る音声を持っていて、この座の人の丹田にこたえるのみならず、おそらく、この静かな時、十町を離れたところでらくに聞き取れるほどの音量が、超感覚の弁信の耳に、いよいよこたえないはずはありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...やはり静かな京に住むが分である...
夏目漱石 「虞美人草」
...かう云ふ静かな場所へ睡り度いと君は思はぬか...
原民喜 「馬頭観世音」
...静かな水面に影をうつしたことでしょう...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...静かな小川のほとりの部分もよく...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いずれ静かな時を見て君の夢に関する細かな説明はしてあげよう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...水の静かなるよりの名か...
柳田国男 「遠野物語」
...風もない静かな夜であった...
山本周五郎 「初蕾」
...世が静かなら有り得ない惨たる滅亡を告げてしまった...
吉川英治 「上杉謙信」
...静かな愛宕の下屋敷では...
吉川英治 「剣難女難」
...静かな呼吸の一つも...
吉川英治 「宮本武蔵」
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