...青鬼が前へ、赤鬼が後棒(あとぼう)で、可恐(おそろ)しい面を被(かぶ)った...
泉鏡花 「怨霊借用」
...その周囲にきらびやかな僧衣に身を固めた青鬼赤鬼およそ十四五匹が...
海野十三 「鬼仏洞事件」
...いや、厳密にいえば、青鬼赤鬼が、衣(ころも)をからげて、田を耕している群像が横向きになって立っていたばかりであった...
海野十三 「鬼仏洞事件」
...さながら地獄の青鬼の如き風貌(ふうぼう)をしていて...
太宰治 「新釈諸国噺」
...「おい婆さん、俺達は地獄から此処の爺さんに頼まれてやって来た者じゃが、此処な爺さんは、この世に在る時に、あまり因業であったから、閻魔王の前で、夜も昼も呵責を受けて、その苦しむ容(さま)が、如何な俺達にも傍で見ていられない、閻魔王に願ってみると、許しがたい奴じゃが、五十両出せば許しても好いと仰せられるから、それを爺さんに話してみると、我家(うち)へ往って婆さんに話せば、それ位の金は出来ると云うから、それで二人で来てやったが、すぐその金が出来るのか、他とちがって地獄から来た者じゃ、べんべんと長くは待たれない、すぐ出来るなら持って往ってやっても好い」と、青鬼が云った...
田中貢太郎 「地獄の使」
...青鬼と赤鬼はその後を見送って...
田中貢太郎 「地獄の使」
...青鬼がまた云った...
田中貢太郎 「地獄の使」
...私が青鬼になると丁度いいわね...
豊島与志雄 「反抗」
...紺青鬼(こんじやうき)といふ言葉を私は思出した...
中島敦 「環礁」
...十九日のことなり水打てば青鬼灯の袋にも滴りぬらむ黄昏にけりかゝる時女どもなればみな/\さゞめきあへるが...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...青鬼の赤ん坊のようだったよ...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...初夏の青い陽(かげ)さす青鬼灯のやさしい蕾...
原民喜 「小さな庭」
...赤鬼のやうなあいつが青鬼になつて顔を顰めてばかりゐるかと思つてゐるうちに遂々(とう/\)熱まで出した……...
牧野信一 「鵞鳥の家」
...線路の堤に、青鬼、赤鬼、天狗、狐、ひょっとこ、将軍などの矮人(こびと)連が並んで勝鬨(かちどき)を挙げていた...
牧野信一 「鬼涙村」
...青鬼――これは橋場の柳下杉十郎と松二郎...
牧野信一 「鬼涙村」
...絵巻にある赤鬼青鬼のような鎧武者(よろいむしゃ)なのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...大熱を発して、昼も、どうかすると大廂(おおびさし)に、三位頼政の首がぶら下がっているの、屋根のうえを、義朝の軍馬が翔(か)けるの、閻王(えんおう)を呼べの、青鬼、赤鬼どもが、炎の車について、厩舎門(うまやもん)の外に来ているのと、変なうわ言ばかりを洩らすのであった...
吉川英治 「親鸞」
...赤鬼青鬼の迎えをうけ...
吉川英治 「随筆 新平家」
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