...雪白の髮、しつかりとした優(やさ)しい赭顏(あからがほ)、陽氣な哄笑、それに彼の黒衣と鍔廣(つばびろ)の帽子とが、まるで彼を牧師さんのやうに見せたからである...
オウ・ヘンリ 三宅幾三郎訳 「水車のある教會」
...黒褐色の服に雪白の襟(えり)と袖口(そでぐち)...
太宰治 「もの思う葦」
...船の上でも下でも雪白の服を着た人の群れがまっ白なハンケチをふりかわした...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...上に雪白の氈おほひ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...雪白の冷たい石龕(せきがん)の内に急に灯がともされたように...
中島敦 「妖氛録」
...頭髮は既に雪白に變つて...
南部修太郎 「霧の夜に」
...恰かも高価なダマスクス産の雪白のモスリンを懸けたやうに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...戦災銀座が完全に改装復興されたそのとき恐らくや私は永井先生の「つゆのあとさき」に於る松崎と云ふ老博士のごとく鬢髪ことごとく雪白となつて...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...死んでから間もないらしい雪白(せっぱく)の肌で...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...真珠を飾つた雪白(せつぱく)の絹でさつと撫(な)でられぬ岩も無い...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...嚴たる雪白の偉容は只仰ぎ見て慴くばかり...
吉江喬松 「山岳美觀」
...山の雪白の衣も少しづゝ解けて來る...
吉江喬松 「山岳美觀」
...雪白高潔の詩人の筆といつた印象を與へらるゝものは...
吉江喬松 「山岳美觀」
...髪もわずかのうちに梨の花を盛ったように雪白になっていた...
吉川英治 「三国志」
...こんどは雪白(せっぱく)な大肌脱(おおはだぬ)ぎとなって追ッかけて来た...
吉川英治 「新・水滸伝」
...さらに、これを脱げば、雪白の肌に、目のさめるような美しい刺青(ほりもの)ももっている...
吉川英治 「新・水滸伝」
...その黒い森の中にところ/″\雪白な樹木の立ち混つてゐるのは白樺の木であるさうだ...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...針のように棒の様に大小さまざまな幹のみがその雪白の色を輝かせ窪みに沿うて立ち続いているのである...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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