...そこを余り離れていない小家(こいえ)の方へ歩き出した...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...どのくらい離れている...
泉鏡花 「歌行燈」
...市内から離れて郡部へ行かねばならんというのである...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...私は故郷から離れていたが...
太宰治 「十五年間」
...少し離れて坐つてゐた...
太宰治 「火の鳥」
...僕は今度から伯父の監督を離れて...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...すつかり世離れて恋にのみ生きるといふのも好いね?』『……』Bは何も言ふことは出来なかつた...
田山録弥 「島からの帰途」
...彼は皆とは離れて狭い場席に立っていたし...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...ベルグソンはすっかり生理を離れて純粋な心理だけの問題を考えているのである...
寺田寅彦 「笑い」
...」「おやおや、それが私の知ったことですかい!」とヴェリチャーニノフは苦々しげに片手を振り、椅子を離れて、部屋のなかをあちこち歩きはじめた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...この家だけ一軒離れておりますから」引取って答えたのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...家へはいってからは新婦をいたわる心でしばらく離れていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...たとえば女と私とが僅か三尺ばかりしか離れていないために...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...)駅を離れて六本松の捷径を取り小礫川(せうれきせん)に傍(そう)て行く...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ときにしばらく主題を離れてこれを論ずる方法を見出そうとするのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...またもっと離れていたかも知れぬ...
柳田國男 「和州地名談」
...急にそれで思い出したらしく、床几を離れて、山門の袖のほうを見た...
吉川英治 「私本太平記」
...半兵衛重治は、その間に立って相互のためよく将来の計にもあずかり、協定取りきめのことまでをすますと、初めて、「――では、しばしおいとまを戴いて」と、こんどは本当に病気療養のため、軍務を離れて、京地へ行った...
吉川英治 「新書太閤記」
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