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石川啄木 「鳥影」
...金のあるものが市街を離れた郊外に広大なる邸宅を構えるは贅沢だが...
内田魯庵 「駆逐されんとする文人」
...「また嫉(や)いてるんだよ」「可哀想に! 殴らないだっていいわ」「団長だって気がもめるさ」少し離れた処からこの光景(ありさま)を横目で見ながら...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...人には遠く離れた広間の真中に...
寺田寅彦 「枯菊の影」
...深い木立の間を雲霧にぬれて漸く山巓について何となし人寰を離れた感じで居る所へこんな烏が飛んで來たのは更に別天地のやうに思はれた...
長塚節 「鉛筆日抄」
...そして学校では実物を完全に離れた文字だけの理科を教(おそわ)り...
中谷宇吉郎 「簪を挿した蛇」
...マウナ・ロアのような人里離れたところ...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...かくのごとく自己の意識と作家の意識が離れたり合ったりする間は...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...それでも金力を離れた他(た)の方面において自分が優者であるという自覚が絶えず彼の心に往来する間は幸福であった...
夏目漱石 「道草」
...話の樣子はどうだつたい? 厭やにしん猫を極めてたね……」離れた卓で給仕女達とふざけてゐた醉ひどれ男は...
南部修太郎 「霧の夜に」
...世間を離れた空の上で...
萩原朔太郎 「ラムネ・他四編」
...幾千万里と離れたところにある大きな岩の塊が太陽の光を受けて...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...ぐっと離れた柳原河岸...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...離れたいと思う憎しみに還るとは...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...騒がしい都から離れた土地で静穏な器物が自(おのず)から出来る...
柳宗悦 「苗代川の黒物」
...人間と離れた故郷というものが...
柳田国男 「故郷七十年」
...よほど汽車から離れた土地へ入って行かなければならぬ...
柳田国男 「木綿以前の事」
...春の末(すゑ)の薄寒い日の夕暮に日本の北の港を露西亜船(ろしやぶね)に乗つて離れた影の寂しい女を幻(まぼろし)に見て居た...
與謝野晶子 「帰つてから」
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