...半之丞はちょうど一里ばかり離れた「か」の字村のある家へ建前(たてまえ)か何かに行っていました...
芥川龍之介 「温泉だより」
...人の考え振る舞うところからかけ離れたよくわからないものではけしてない...
ジェイムズ・アレン James Allen 大久保ゆう訳 「朝に想い、夜に省みる」
...魔の女でも(少女が離れた井戸のそばに行く)したいことをしろ...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「鷹の井戸(一幕)」
...吉野は少し群から離れた所に蹲(しやが)んで...
石川啄木 「鳥影」
...それよりもずつと家屋を離れた庭の中に勢揃ひしてゐた...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...ポンポンポンと発動機の音がして、舟が岸を離れた...
高見順 「いやな感じ」
...そして煖房(だんぼう)の熱(ほて)りから少し離れたところで...
徳田秋声 「仮装人物」
...私の心は自然のうちに只二人社会を離れた愛の意識に満たされていた...
豊島与志雄 「運命のままに」
...人界を遠く離れた景色である...
中谷宇吉郎 「アラスカ通信」
...死骸のあつた場所から遠く離れた大地に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ギロチンから五十メートルほど離れたところを...
久生十蘭 「青髯二百八十三人の妻」
...ニースはランピア港の税関河岸(がし)を離れたコルシカ島行きの遊覧船は...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...遠く離れたおばあさんの方へ困ったような顔を向けた...
堀辰雄 「幼年時代」
...「今水上警察の小艇(ランチ)が橋を離れたから...
牧逸馬 「上海された男」
...わが愛憎を離れたりとするところは...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...行く途上も邪魔物に遮られて車は離れたり見えたりした...
横光利一 「旅愁」
...毬(いが)を離れた栗の実は今あたらしく世に生れ空を見るのが嬉しいか一つ一つに莞爾(にこにこ)と好(よ)い笑顔をば光らせる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...城門外の翠屏山(すいへいざん)へ来てくれないか」「翠屏山? あの人里離れた山の上か」「そうだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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