...「あ、」と離すと、爪を袖口(そでぐち)に縋(すが)りながら、胸毛(むなげ)を倒(さかさ)に仰向(あおむ)きかゝつた、鸚鵡の翼に、垂々(たらたら)と鮮血(からくれない)...
泉鏡花 「印度更紗」
...そんなことを知っているのか」博士は始めて望遠鏡から目を離すと...
海野十三 「火星兵団」
...殆ど車窓から顔を離すことが出来ないくらゐに美しい...
田山録弥 「あちこちの渓谷」
...『湖上の美人』なども机から離すことが出来ないほどであつたのである...
田山録弥 「私と外国文学」
...足の脱離する方の種類では...
寺田寅彦 「話の種」
...従って又それと離すことの出来ない歴史という規定をもさし当り取り除こう(歴史概念は多くの場合そうあったようにライプニツに於ては一つの神学的概念に他ならなかった)...
戸坂潤 「科学方法論」
...バラバラに引き離すことによって...
戸坂潤 「科学論」
...何となれば超越的存在のテーゼを一瞬たりとも離すことの出来ないものこそ...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...綱手は、水から、口を離すと、どんよりとして来た眼で、小太郎を見上げて「契りました――知らずに――ゆ、許して」小太郎は頷いた...
直木三十五 「南国太平記」
...どれもこれも決してその人と引き離す事は出来なかった...
夏目漱石 「道草」
...一方が煙管を手から離すと...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...彼女はその青年から腕を離すと...
堀辰雄 「聖家族」
...かえって生活と信仰とが分離することなく...
三木清 「親鸞」
...立ててあると螺旋ですが手で下へ押付けるとちょうど渦巻のような形(かた)ちになり手を離すとピンと伸び上って元の通りになります...
村井弦斎 「食道楽」
...ただ生死の別れだけが私たちを引き離すものだと思いますが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私は日本人の生活と切り離すことのできない稲の文化史を調べたら...
柳田国男 「故郷七十年」
...眼を離すとき左手の丸木柱と塀との間に...
山下利三郎 「誘拐者」
...望遠鏡から眼を離すと...
蘭郁二郎 「地図にない島」
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