...けれども大久保湖州の名は未だ彼等の椽大(てんだい)の筆に一度たりと雖(いへど)も上つたことはない...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...古(いにし)えの管鮑(かんぽう)の交りと雖(いえど)も破綻(はたん)を生ぜずにはいなかったであろう...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...我は今こゝに彼が詩をあげつらふを好まずと雖(いへ)ども...
石川啄木 「閑天地」
...吾人如何に寂寥の児たりと雖(いへ)ども...
石川啄木 「渋民村より」
...此説話も亦た首尾一貫するが如しと雖も...
高木敏雄 「比較神話学」
...老齢と雖もさらに奮起一番して粉骨砕身いよいよ御忠勤をはげみ...
太宰治 「右大臣実朝」
...哲学と雖も、アカデミズムにかかっては哲学的――世界観的・思想的――に取り扱われなくても好い、問題は専門的な哲学的知識又は技術だけだ、と考えられる...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...之までと雖も何かの増税あるごとに...
戸坂潤 「思想議会たるを知れ」
...軍部の感情と雖も...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...現に平板なマルクス主義的常識と雖も...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...名を惜むは身を保つ所以なり故に彼は隱忍愼密先づ自ら布置せずして他の石を下すを待つの碁法を用ゆ是れ伊藤春畝先生と雖も未だ悟入せざるの奇法にして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...則ち旧自由党が自ら合同と称すと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...侯は党首としては固より欠点なきの人物にあらずと雖ども...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...大岡氏の如きは寧ろ後者の主張者たりしと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...均しく之れを公処の白堊光裡に展開して彼等の自由批評に任ずと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...天下広しと雖もか……ねえお母さん...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...しかしこの冒険と雖(いえど)も出来心であり...
三木清 「人生論ノート」
...固よりこのものと雖も...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
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