...夥(おびただ)しい婦人靴!ありとあらゆる雑多な変装用具に交じって...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...種々雑多な小説類や哲学的の書籍に目を曝して居た様子です...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...いずれの店頭にも種種雑多な商品が...
外村繁 「落日の光景」
...不潔な雑多な匂(にお)いを放っていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...雑多な想念を無理に逐い払って...
豊島与志雄 「祭りの夜」
...頭の中には雑多な思いが麻糸の乱れたようになり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...なにもあんなに雑多なものを皮膚の上へ載(の)せて暮さなくてもの事だ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...窓のそばに桃花心木(マホガニ)の書机がひとつ、椅子がひとつ、床の上には古新聞や尿瓶(しびん)や缶詰の空缶や金盥……その他、雑多なものが、足の踏みばもないほど、でまかせに投げちらされている...
久生十蘭 「金狼」
...これをできるだけ雑多な問題に適用させて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...雑多なかたちの素土(すつち)が干してならべてある...
吉川英治 「江戸三国志」
...雑多な階級の色を集めていますが...
吉川英治 「江戸三国志」
...旗本くずれ、雑多な武家ごろ、医者風、旦那てい、坊主、女など――円座(えんざ)を作って、なぐさみごとに、血眼を闘わせている...
吉川英治 「大岡越前」
...書物(ほん)だけ戻して貰いますよ」雑多な薬液の瓶(びん)が載(の)っている棚の隅に...
吉川英治 「銀河まつり」
...雑多な旅人の群れだのが...
吉川英治 「親鸞」
...冬の狭霧(さぎり)がまだ深くて頂上からの眺望も模糊(もこ)としてただ寒さにふるえ上がるばかりだったが、雲間のこぼれ陽が映(さ)すと関門の海峡一帯から、母島の彦島、そのすぐ東岸を少し距てて巌流島が見られ、連絡船の影だの起重機の鉄骨だの、雑多な船舶だの、そして陽がさしても、重工業のうす黒い煤煙(ばいえん)がどことはなく一面に朝をつつんでいる...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...雑多な中に鳥追(とりおい)の女太夫が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...諸郷の小商人(こあきんど)やら伯楽(ばくろう)やら雑多な人々の集まる市で...
吉川英治 「源頼朝」
...これだけの資料でもその内容の雑多なこととうてい四福音書の比ではない...
和辻哲郎 「孔子」
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