...いずれも雁皮(がんぴ)の薄紙に細かく書いて有るのであった...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...薄桃色の雁皮に次の如く認めてある...
高濱虚子 「俳諧師」
...帳面を慌てて隠す時に雁皮の紙を揉(も)みくしゃにしたので...
谷崎潤一郎 「鍵」
...いつもの紙屋で大判の雁皮(がんぴ)を十枚と表紙用の厚紙を一枚買い...
谷崎潤一郎 「鍵」
...(一時間より多少過ぎていたかも知れない)私は玄関の傘立(かさた)ての蔭に雁皮の包みを隠し...
谷崎潤一郎 「鍵」
...では何のために音のしない雁皮紙を使ったり...
谷崎潤一郎 「鍵」
...雁皮紙刷(がんぴしず)りの一種異様な古版本のある頁を開いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...雁皮紙(がんぴし)のごとき薄(うす)い紙でも表裏はある...
新渡戸稲造 「自警録」
...雁皮(がんぴ)に書いて鳥の子で裏打ちし...
野村胡堂 「江戸の火術」
...これも薄く小さく疊んだ雁皮(がんぴ)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鷹橋義武(たかはしよしたけ)(日光山御幸町の人で治郎左衛門と称する)の『日光山名跡誌(にっこうさんめいせきし)』に日光物としての条下に千手雁皮(せんじゅがんぴ)が挙げられており天保八年(1837)に出版になった植田孟縉(うえだもうじん)の『日光山志(にっこうさんし)』にも出ているとのことであった...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...御用品として年々良質の「雁皮紙(がんぴし)」を漉(す)きます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...雁皮の美は比類なく...
柳宗悦 「和紙の美」
...御覧の通り雁皮(がんぴ)みたいに薄切りした奴を...
夢野久作 「爆弾太平記」
...まだ雁皮貼(がんぴば)りの生乾(なまび)になって幾つも蔭干しになっているし...
吉川英治 「銀河まつり」
...雁皮紙(がんぴし)の紙捻(こより)で実に根気よく巻きしめた物なのである...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...その雁皮紙(がんぴし)の皺(しわ)をのばした...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...俵一八郎は雁皮紙の密書へ目をたどらせる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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