...だから私(わたくし)は腹(はら)の底(そこ)に依然(いぜん)として險(けは)しい感情(かんじやう)を蓄(たくは)へながら...
芥川龍之介 「蜜柑」
...陰險をば拒斥せざるを得ないのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...險(けは)しきを行くこと夷(たひらか)なる如き筆力...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...僕から見ると危險で爲樣がない...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...浦島太郎は、弟妹たちのそんな無遠慮な批評を聞いても、別に怒りもせず、ただ苦笑して、「好奇心を爆發させるのも冐險、また、好奇心を抑制するのも、やつぱり冐險、どちらも危險さ...
太宰治 「お伽草紙」
...おつぎは焦(ぢ)れて邪險(じやけん)に與吉(よきち)をゆさぶることもあつた...
長塚節 「土」
...彼(かれ)は危險(あぶな)い手(て)もとで間違(まちが)つて落(おと)しては灰(はひ)にくるまつても口(くち)でふう/\と吹(ふ)いて手(て)でばた/\と叩(たゝ)くのみで洗(あら)ふこともしなかつた...
長塚節 「土」
...君子人にとつてはちつと險呑な事だと云へぬでもない...
南部修太郎 「阿片の味」
...この戀の冒險を止さうともしなかつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次も救ひ、仲間にも反かず、六千兩も首尾よく奪ひ取る細工が、どんなに女らしく、陰險に、緻密(ちみつ)に運ばれたことでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次はすぐその探險に取かゝつたまでのことです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一番恐しい危險な國々を淋しく旅しつゞけた放浪者だつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...この食物の荷物を持つてるところに不意(ふい)うちをくはされる危險を冒さなくては...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そこには眞の冒險はない...
三木清 「人生論ノート」
...けれども我々は心理的分析の重要性を過大視するといふ危險に陷つてはならない...
三木清 「歴史哲學」
...邪推すれば、作者の冒險癖が、たまたま手傷をおはせたものであらう...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...「危險だ!」と彼は理窟なしに思つた...
横光利一 「悲しみの代價」
...無警察無秩序の暗黒へもあまんじて自ら驅りこむ危險性を多分にもつてゐるものだといふことである...
吉川英治 「折々の記」
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