...隣近(となりぢか)な汁粉屋...
泉鏡花 「薄紅梅」
...隣室との境は厚い壁...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...……大いそぎでためしてごらん」二人は隣の寝室へはいって行って...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...お前の座席のすぐ隣りに坐ってもらうためであります...
太宰治 「新ハムレット」
...宿の後方の横手(ヨコテ)に老松が一本蟠つてゐる、たしかに三百年以上の樹齢だらう、これを見るだけでも木賃料三十五銭の値打はあるかも知れない、いはんや、その下へは太平洋の波がどう/\とおしよせてゐる、その上になほ、お隣のラヂオは、いや蓄音機は青柳をうたつてゐる、青柳といへば、昔、昔、その昔、KさんやSさんといつしよにムチヤクチヤ遊びをやつた時代が恋ひしくなる...
種田山頭火 「行乞記」
...隣の白蓮(びゃくれん)の美しく春の日に光るのが...
田山花袋 「少女病」
...抽象的な場合ならまだまだ隣人を愛することもできる...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...炉のなかでは、大きな榾(ほだ)がぱちぱちと赤く燃え、隣近所の人々は、夕飯のために焙った鵞鳥の肉一片(ひときれ)とお酒一ぱいとにありつくために、交る交るやって来ます...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...白い瓜と隣合うた畝(うね)には此も地味な花が見えました...
長塚節 「白瓜と青瓜」
...言ふまでもなくお隣の浪人者...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...店の隣の別室に入りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...淋しかつたらお隣の御隱居さんに頼むんだ――遲くて氣の毒だが」言ひ捨てた平次...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...隣近處(となりきんじよ)の人々(ひと/\)よりおめで度(た)う御座(ござ)りますと明(あき)らかに言(い)はれて...
樋口一葉 「われから」
...彼と隣人の組も、交互に提灯を持ち、拍子木を叩いて廻った...
水上滝太郎 「遺産」
...お隣の部屋で何をしてゐたのでせう...
村山籌子 「かくれんぼ」
...隣だから君の読んだ跡を貸して貰えば好(い)いさ」僕は喜んで承諾した...
森鴎外 「雁」
...偶然隣り合せに坐つてゐる場合を想像してみた...
横光利一 「悲しめる顔」
...四隣に火が燃えひろがっているのに...
吉川英治 「新書太閤記」
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