...帆の中より、水際立って、美しく水浅葱(みずあさぎ)に朝露置いた大輪(おおりん)の花一輪、白砂の清き浜に、台(うてな)や開くと、裳(もすそ)を捌(さば)いて衝(つ)と下り立った、洋装したる一人の婦人...
泉鏡花 「悪獣篇」
...水際立ってはらりと取った...
泉鏡花 「婦系図」
...どうしても祖先の人物が独り際立って大きく見ゆる...
大隈重信 「勢力の中心を議会に移すべし」
...黒地に思い切り派手な臙脂(えんじ)色の井桁(いげた)模様を染め出した着物が今夜の彼女を際立って美しく見せていた...
大阪圭吉 「銀座幽霊」
...たちまちにいっそう際立って来たように感じた...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...際立って耳についた...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...それらのいずれも他を排して採らねばならぬほど際立って優れていないと断言し...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...際立って意気に見せていた...
徳田秋声 「爛」
...唇が薄くくっきりと際立ってるのとが...
豊島与志雄 「霧の中」
...特にこの場合にどんなところで自分たちが際立っているのかを知り合っていたら...
豊島与志雄 「作家的思想」
...際立って髪の美しく豊かな女がいるのを...
中島敦 「盈虚」
...そこでそう際立って大きな鈍い物音はしなかった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...何一つ際立って人の目を惹(ひ)くことのない人であった...
森鴎外 「二人の友」
...際立っているようで却ってものかなしく...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...槍を持ち直してからのすばやさは水際立っていた...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...だからこの少年の容貌の端麗さに驚かされた私の眼は、その次の瞬間に、本能的に少年の服装に移って行ったが、これも亦、際立って異様で、見事なものであった...
夢野久作 「暗黒公使」
...竈(かまど)の数が際立って増加している...
吉川英治 「三国志」
...私ども四人が踏む足音は際立って森の中に響いていた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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