...緑いろなる黴(かび)隙間なく生ひたり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...隙間なく密生しても活力を失わないという特徴があるために垣根の適当な素材として選ばれたのであろう...
寺田寅彦 「郷土的味覚」
...すると空は無論隙間なく曇りきつて居ながら...
永井荷風 「花より雨に」
...英国製のジャムは缶一杯に隙間なく詰め込んであるに反し和製品は詰め方荒くして砂糖のアク強し...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...恰(あたか)も金を接(つ)ぎ合せた様に寸分の隙間なく寄せてくる...
夏目漱石 「『煤煙』の序」
...日は暮れ果てて黒き夜の一寸(すん)の隙間なく人馬を蔽う中に...
夏目漱石 「幻影の盾」
...半紙廿枚ばかりへ隙間なく細字(さいじ)で書いたものの...
夏目漱石 「道草」
...全身隙間なく鎧(よろ)いたる一台の植物性大戦車(タンク)...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...渡御(とぎょ)の道筋の両側に隙間なく桟敷を結って...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...もしひょッと是が味方であったら? えい山査子奴(さんざしめ)がいけ邪魔な! 何だと云ってこう隙間なく垣のように生えくさった? 是に遮(さえぎ)られて何も見えぬ...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...硝子(ガラス)の破片が隙間なく植えつけてあった...
水上滝太郎 「遺産」
...苔が庭を隙間なくたたみ込んで...
室生犀星 「京洛日記」
...頑丈な鉄の板で頭のてっぺんから足の先までを隙間なく鎧っていた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...隙間なく鎧を着たフランス武士の装いによく似ているではないか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...金物類そのほかの店が隙間なく...
山本笑月 「明治世相百話」
...隙間なく砲弾に耕され...
夢野久作 「戦場」
...もう強い茎の群団は二人の周囲を隙間なく押し締めて来た...
横光利一 「旅愁」
...一門も遁(のが)れる隙間なく囲んで攻めては...
吉川英治 「三国志」
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