...あまりに遠く隔てると互いに呼びかわすその声が...
有島武郎 「フランセスの顔」
...そこで一日一日と人間とクサカとを隔てる間が狭くなった...
レオニイド・アンドレイエフ Leonid Andrejew 森鴎外訳 「犬」
...そうして何の隔てるものもなく...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...われわれと天の星とのあいだに何の隔てるものもなくすごすとしたら善いだろうに――もし詩人が屋根の下でそんなに喋々(ちょうちょう)し...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...パリを西北に百粁(キロメートル)ほど隔てるエヴルー(Evreux)の町に...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...彼と彼の恋人たる彼女とを隔てるものでもあったのである...
豊島与志雄 「塩花」
...それゆえに、倒れかかってる大部分の民衆と、歩きつづけてる優秀者らとを、分け隔てる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分みずからを一枚の画布によって隔てる...
中井正一 「芸術の人間学的考察」
...次の間を隔てる襖の前へ来ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...外の電車通りと運動場とを隔てる囲いには...
中島敦 「プウルの傍で」
...運命は一重の壁に思う人を終古(しゅうこ)に隔てると共に...
夏目漱石 「虞美人草」
...かくて根源的空間性即ち自と他とを隔てる外面性は全く克服されるやうに見える...
波多野精一 「時と永遠」
...三階の表と裏の部屋々々を隔てる階段につゞいた長い廊下で...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...水を隔てる真ッ正面に対面してしまった...
正岡容 「圓朝花火」
...この歴史観はもと時を隔てるにつれて釈迦如来の感化力が次第に衰えてゆくことを示すものであろうが...
三木清 「親鸞」
...「月影は見し世の秋に変はらねど隔つる霧のつらくもあるかな霞(かすみ)が花を隔てる作用にも人の心が現われるとか昔の歌にもあったようでございます」などと源氏は言った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...にわかに厳格に二人の間を隔てることはできないと大目に見ていたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...はるかに雲が隔てるというほどの山でもないのですから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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