...殊に彼等の生きてゐた時代は仏蘭西(フランス)のロココ王朝と共に実生活の隅隅(くまぐま)にさへ美意識の行き渡つた時代だつた...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...隅々を見回ってから四人額をあつめひそひそささやき合い...
井上円了 「おばけの正体」
...百貨店の品を隅々までも精細に調査研究した上で...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...虫は牆(へい)の隅へまでいってそれから解らなくなった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「促織」
...一方の隅に石炭が赤く燃えているストーヴがある...
谷崎潤一郎 「蘿洞先生」
...屋敷の隅にある大きい楠だった...
豊島与志雄 「楠の話」
...あなたがよく思い出されましたあの客間の片隅(かたすみ)で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その片隅を横ぎって...
豊島与志雄 「秦の出発」
...室の隅の板敷の上に...
豊島与志雄 「特殊部落の犯罪」
...暫く室の隅を見つめた...
豊島与志雄 「野ざらし」
...或る時は駒井家の庭の一隅に眠り...
中里介山 「大菩薩峠」
...庭の隅にかたむける犬小舍...
萩原朔太郎 「よき祖母上に」
...という意識がなぜか切なく私の頭の片隅にひらめいた...
原民喜 「一匹の馬」
...それは書き損ひの原稿を容れて置く箱の隅に投げ棄て放しにして置いた...
牧野信一 「「或る日の運動」の続き」
...娘たち三人はすすり泣きながら片隅に立っていた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...モスクワから五千キロメートルへだたった田舎の片隅で...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...そこで車室の反対の隅に飛び退(の)いて硝子窓(ガラスまど)を打ち破ってでも...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...田舎の隅々にまで伝わっているのみならず...
柳田国男 「年中行事覚書」
便利!手書き漢字入力検索
