...女房の方も負けず劣らず険悪な表情をしてゐるので...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...憂鬱で険悪な逗子の家からもしばらく離れていた...
徳田秋声 「仮装人物」
...もしそれ必要ありとせばもってわが社会ははなはだ険悪なるを証すべく...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...心が険悪な方へ傾いていった...
豊島与志雄 「神棚」
...如何に険悪な天候にも決して汎濫(はんらん)する恐れがなくなったためかとも思われる...
永井荷風 「水のながれ」
...険悪な状態に向いました」十一老人は...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...」二人の険悪な様子を眺めてゐた百合子は...
牧野信一 「南風譜」
...ひしひしと険悪な視線や身ゆるぎが...
吉川英治 「上杉謙信」
...両国のあいだには険悪な気流がみなぎってくる...
吉川英治 「三国志」
...険悪な空気を予察して...
吉川英治 「三国志」
...事情は刻々険悪な状態にあると承る...
吉川英治 「三国志」
...これへ襲(よ)する腹とはみえたり」などと険悪な声も流れたからであろう...
吉川英治 「私本太平記」
...こういう険悪な空あいのうちに年は暮れて...
吉川英治 「新書太閤記」
...極めて険悪なものを孕(はら)み...
吉川英治 「新書太閤記」
...険悪な輿論(よろん)を起そうとは思わないので...
吉川英治 「親鸞」
...四明(しめい)ヶ岳(だけ)の彼方(かなた)から吉水の一草庵におおいかぶさってくるように険悪な風雲を感じながら...
吉川英治 「親鸞」
...この険悪な象(かたち)のなかに...
吉川英治 「源頼朝」
...血でも見るかと思われた険悪な空気は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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