「陰々」の意味
陰が重なる様子
「陰々」の例文(場面別)
- 日常会話今日は一日中陰々とした天気で、気分も沈んでしまった。
- 文学彼の小説は陰々としたトーンで、読む者に深い憂鬱を感じさせる。
- ニュース経済の先行きは陰々としており、市場の不安が広がっている。
小説での「陰々」の使い方
...すべて陰々とした妖気の中に...
芥川龍之介 「妖婆」
...なが胸を焦(こが)す早鐘(はやがね)、陰々と、とよもす音(おと)も、この夕(ゆふべ)、都會に打ちぬ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...荒れ崩れて陰々として見える室の中には...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...荒れ崩れて陰々として見える室の中には...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...お蝋所は、一種の洞窟みたいなところで、狐格子が立てきってあり、それに、紅白ないまぜの布や、女の長い髪の毛や、何だか分らない紙片などが、結びつけられていて、中は陰々と、薄暗い...
豊島与志雄 「非情の愛」
...男のしわぶきやひそひそばなしが陰々としてきこえてくるところをみると...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...陰々として草木が密生する地上を爬虫類のみが徒らに跳梁する光景が残されるばかりではあるまいか...
原民喜 「平和への意志」
...陰々たる雰囲気(アトモスフェール)を身に纒い...
久生十蘭 「魔都」
...自分の周りにはいつも陰々たる闇ばかりがあった...
久生十蘭 「魔都」
...遠い廊下の端から陰々たる足音が起って...
久生十蘭 「魔都」
...バルチック艦隊の煙が沖に見えたといふやうな風説で町は依然不安の渦が陰々として居り...
牧野信一 「サクラの花びら」
...陰々として寺の中をひびきわたるのでございます...
室生犀星 「あじゃり」
...陰々と聞えて来るのであった...
山本周五郎 「風流太平記」
...陰々と開業された...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...陰々とした樹下闇(このしたやみ)の細道へどッと走りこんだ...
吉川英治 「剣難女難」
...きょうも諸大将は陰々滅々たる会議に暮らしていたが...
吉川英治 「三国志」
...陰々と和して町々の人を呼びさます...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...そして傷口から流れる血をすすっては、陰々と、雲に向って吠えた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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