...もうこんな家なんぞへ来るもんか」薊は手荒く抑(おさ)える人を押(お)し退(の)けて降りかける...
伊藤左千夫 「春の潮」
...彼はまたここにも降りたりと...
井上円了 「おばけの正体」
...義雄と共に靴脱ぎへ降りた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...二三日は雨降りさうにもなし...
大町桂月 「上州沼田より日光へ」
...今度は降りるのに大変……少し降りかけた処に一本の栃の木が天を摩(ま)して生(は)えている...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...房一の前にとび降りると...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...明日一日降り続きましょうなら...
直木三十五 「南国太平記」
...代助は出先も尋ねずに、すぐ引返して、電車へ乗って、本郷まで来て、本郷から又神田へ乗り換えて、そこで降りて、あるビヤー、ホールへ這入って、麦酒(ビール)をぐいぐい飲んだ...
夏目漱石 「それから」
...事務員に聞いてみるとおれはここへ降りるのだそうだ...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...あの時寄宿の二階から飛び降りて怪我をしたものは独仙君だけなんだからな」「あれには当人大分(だいぶ)説があるようじゃないか」「そうさ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...確かに甥の春松が降りては來なかつたのだな」「へエ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...路降りしきる雪が...
原民喜 「小さな村」
...御母堂と苗木売りの老人がゆっくりと降りて来る...
久生十蘭 「キャラコさん」
...やがて、二人は大きな二重窓が少し開いている場所へ来て、そこから階段を下って、庭に降りた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...鷺のちぢめて降りて來る黒い脚を兩手で片つ端から押へて...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...神降りを演る段になるのだから」「では……」と...
吉川英治 「平の将門」
...半ばまで降りて来た岩山を...
吉川英治 「宮本武蔵」
...田子の浦ゆうち出でて見れば眞白くぞ富士の高嶺に雪は降りけるこの歌の時代には四邊(あたり)に人家もなく田畑もなく...
若山牧水 「樹木とその葉」
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