...藤蔓(ふぢつる)にてくゝしとめ閾(しきゐ)もなくて扉(とぼそ)とす...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...窓閾(まどしきい)の上へ眼をやるまでは...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...薄紫の影は窓の閾(しきみ)より主人が左手(ゆんで)に持てる「西比利亜(サイベリア)鉄道の現況」のページの上にちらちらおどりぬ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...イワンがその御殿の閾(しきい)をまたぐかまたがないうちに...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...お床は御一所に致しませうか」と番頭は閾へ手をつく「いゝや」と僕は急に慌てゝ右の手を延べて疊を指しながらいつた...
長塚節 「開業醫」
...表には丁度肘を凭れさせる位の高さに閾があつてそこには勾欄が造られてある...
長塚節 「菜の花」
...「ただ今」玄関の閾(しきい)をまたぎながら...
火野葦平 「花と龍」
...「善えだとも! 仲人をよこしな!」「あら!」と、閾を跨ぎながら、鍛冶屋の姿を見つけたオクサーナは、思はず叫び声をもらして、驚ろきと歓びに両の眼を瞠つたまま立ちすくんでしまつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...彼女がそつと歩みよつた閾際から言へば...
平出修 「夜烏」
...閾(しきい)うちに膝を突いた三郎兵衛と並んで...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...たうとう本家の閾を跨いでしまつた...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...それと違って家の閾の神聖な一筋を...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...たじたじとして迂濶(うかつ)に閾(しきい)を越せずにいる...
吉川英治 「剣難女難」
...閾の外の事は将軍これを制せよ...
吉川英治 「三国志」
...閾(しきい)を跨(また)いで来た...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...そこの閾(しきい)は越えられなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...閾(しきい)の高い思いを越えて...
吉川英治 「山浦清麿」
...閾際(しきいぎわ)には...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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