...この間男の小寡婦(ちびごけ)め!」と大きな声であてつけた...
魯迅 井上紅梅訳 「風波」
...間男が抱くと泣きやむ気の毒さとんだ怪現象である...
海野十三 「江戸推理川柳抄」
...己は間男(まおとこ)の子じゃないからな」小野田は心から厭そうにお島にそれを言出されると...
徳田秋声 「あらくれ」
...間男ぐらい」「斉彬の真意は判らぬが...
直木三十五 「南国太平記」
...二本差っ、大の男のくせに、あっちいくっついたり、こっちいくっついたり、昨日まで、公方様の家来であったくせに、今日は寝返りを打ったり、憚りながら、富士春は、意地ってことを、知ってるよ――いい加減なことを云って、休之助め、京女郎と、ふやけくさって、間男が、何んだい――手前勝手な」浪人達は、初めて見た富士春の酔態に、持て余しながら「師匠、先に寝たら、何うじゃ」「人のことを、かまう柄かい...
直木三十五 「南国太平記」
...裏店のおかみさんが間男(まおとこ)をして悪ければ...
中里介山 「大菩薩峠」
...間男(まおとこ)すんなよ」若夫婦は...
火野葦平 「花と龍」
...「マン、間男」と、二人を、交互に睨みつけるようにしてから、「お前たちは、運がええ...
火野葦平 「花と龍」
...お前が間男しとって...
火野葦平 「花と龍」
...いつか、時次郎とマンとが、二人いるところへ、旅先から帰って来た金五郎が、突然、あらわれ、「間男、見つけたぞ...
火野葦平 「花と龍」
...間男広重の所縁などいまのうち...
正岡容 「下町歳事記」
...七日ほどの間男は女の家の前さえ通らなかった...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
...警察で自由恋愛論をやる女学生……今の夫を嫌って前の夫の名を呼びながら往来を走る女……それを間男と間違えて追っかける男……世を厭(いと)うて穴の中に住む男……母親にたった一度叱られただけで自殺した女生徒……五円の金を返せないので自殺した妻……逃げた犬を探して公園のベンチに寝る男……なぞいう...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...映画室兼用の寝室秘密フイルムの場面の大抵は「間男」で...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...贈賄者の方の間男は...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...饅頭(まんじゅう)売りの武大(ぶだ)さんを公園で見つけて「おまえの女房は間男(まおとこ)してるよ」と...
吉川英治 「新・水滸伝」
...間男(まおとこ)の西門慶のため...
吉川英治 「新・水滸伝」
...すっかり面食(めんく)らってしまった」「でも気がつかなかったから倖(しあわ)せさ」「付かれて堪(たま)ったもンじゃねえ」「やっぱり悪いことはできないものかね」「河豚(ふぐ)の味と間男(まおとこ)の味...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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