...急に身体中が寒くなり夜着をすっぽり頭から引被(ひっかぶ)って無理に眠りを求めるなどという事も間々ありました...
海野十三 「壊れたバリコン」
...獅子は間々熊と変ずるのみ...
高木敏雄 「比較神話学」
...その間々に低い調子のところがあるが...
田山録弥 「自他の融合」
...頭の上には、雪のはげた山稜が仰がれる、そのギザギザにくずれ落ちた岩の裾から、末広がりにこのクーロアールがすべっている、その間々には、急な岩角がまっ黒に背を出して、取っつけそうな斜面を、いくつにも隔てておる、私たちは、ヘッスラーの意見で、ずっと右寄りに、グロース・ラウテラールホルンの方に近いクーロアールを登って行く、まるでアリでもはって行くように...
辻村伊助 「登山の朝」
...間々製作(せいさく)の巧妙(こうめう)精緻(せいち)なる物有るを以て見れば甲の考(かんが)への方實に近からんと思(おも)はる...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...しかし鏝にさわられて絶叫した時のような瞬間々々の表情の美しさをもちろん彼女自身に見ることはできなかった...
徳田秋声 「仮装人物」
...茶の間々(あいあい)は麦黄いろく熟(う)れて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...騒々しい笑い声の間々に...
豊島与志雄 「叔父」
...音綴(おんてつ)の間々で休みながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...松の林の間々にこんもりと茂つた樹木の梢は...
永井荷風 「畦道」
...時としては僅(わづ)かに其(そ)の間々(あひだ/\)に殊更(ことさら)らしく色の濃(こ)い青空の残りを見せて置きながら...
永井荷風 「すみだ川」
...安楽椅子(いす)の間々...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...こういったような事柄は世間には間々あって...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...けれども鎭(しづま)つた合間々々(あひま/\)に...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...書斎の前の木の茂みの深い間々を...
宮本百合子 「後庭」
...実父に玉鬘(たまかずら)の存在を報ぜようかという考えの起こることも間々あった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いよいよ以(もっ)て前に作った荒筋の間々へ...
柳田国男 「山の人生」
...三四尺の雪に閉ぢこめられて五日も十日も他人の顔を見ずに過す事が間々あるとか...
若山牧水 「木枯紀行」
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