...たまたまバー・カナリヤから出て来た彼(か)の妖酒に酔いしれたお客さんだとて差閊(さしつか)えない...
海野十三 「地獄街道」
...どうも頭が閊(つか)えている...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...可憎(あいにく)差閊へがあつた...
徳田秋聲 「和解」
...問いは個人的であって一向差閊えがない...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...之を法則と呼ぶのは差閊えないであろう...
戸坂潤 「科学方法論」
...この意味に於て思惟と直観とが同一のものとして取り扱われても差閊えがないということである(第一の場合は明らかに之を許さない)...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...そう云うことにさし閊えはないだろう...
戸坂潤 「読書法」
...汁物までが閊えるのである...
豊島与志雄 「怒りの虫」
...どこに閊えるのか分らないが、確かに閊えて、そしてやがて、ごっとん、ごっとん、下ってゆくのである...
豊島与志雄 「怒りの虫」
...差閊(さしつかえ)がなければ番地だけでも教えて置いてもらおうかね...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...その歓心を得るためには何事を忍んでも差閊(さしつかえ)はないという心になっていた...
永井荷風 「ひかげの花」
...西洋文化の模倣とも感化とも見て差閊(さしつかえ)はないであろう...
永井荷風 「裸体談義」
...朝の味噌汁が胸に閊(つか)えるじゃないか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もう何か胸の中がむつと閊へるやうな気がするのだつた...
北條民雄 「道化芝居」
...あれでいっこう差閊(さしつか)えあるまいと彼はこの悲劇に不謹慎(ふきんしん)なユウモアを弄(ろう)して満廷を苦笑させた...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...併し前の土人は一向差閊ない...
松本文三郎 「印度の聖人」
...○薩摩芋あるいは他の芋類を多食して胸の閊(つか)えたる時は昆布を食すべし...
村井弦斎 「食道楽」
...声がピッタリと咽喉(のど)に閊(つか)えてしまって...
夢野久作 「支那米の袋」
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