...嘉永(かえい)それの年に鐫(ゑ)られたる本所絵図(ほんじよゑず)をひらきたまはば...
芥川龍之介 「臘梅」
...第三は「望むらくは鉄(くろがね)の筆と鉛とをもてこれを永く磐石(いわ)に鐫(え)りつけ置かんことを」である...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...塔の周圍に寄附者の名をこまかく鐫りつらねたるは...
大町桂月 「八鹽のいでゆ」
...王成が拾って視ると細かな文字を鐫(ほ)ってあった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「王成」
...一行の文字を鐫(ほ)ってあった...
田中貢太郎 「陸判」
...――左側はなおさらに急に鐫(え)ぐれているので...
辻村伊助 「登山の朝」
...これは鋼筆を以て鐫(ほ)られたる記念碑なり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...穴を縱の上部より底通迄に鐫りぬきて...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...朧(おぼろ)に薄紅(うすくれない)の螺鈿(らでん)を鐫(え)る...
夏目漱石 「虞美人草」
...鐫ると云うと硬過(かたすぎ)る...
夏目漱石 「虞美人草」
...袂の中から坂本と鐫(ほ)つた見印(みとめ)を出して捺いてやつたさうです...
楢崎龍、川田雪山 「千里の駒後日譚拾遺」
...金また銀を鍍(めっき)した牌に獅の頭を鐫(え)り付けたとあるが...
南方熊楠 「十二支考」
...虎符を用いた事もあるから件の牌には虎頭を鐫り付けたのだろう...
南方熊楠 「十二支考」
...印環と強勢の符(ふろく)を鐫(え)り付けた鎖を...
南方熊楠 「十二支考」
...教区寺のオルガンの楽鍵ごとにその端に伯家の紋章豕を鐫(え)りあるからと釈いた(今年一月十三日の『ノーツ・エンド・キーリス』三四頁)...
南方熊楠 「十二支考」
...太古グデアの代よリダリウスの時迄も石碑に銘詞を鐫て墓を犯す者を防いだ(C. R. Conder,‘The Rise of Man,’ 1908, pp. 174―175)...
南方熊楠 「詛言に就て」
...酌源堂の文が鐫(せん)してある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...鐫碑(せんぴ)等工手...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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