...新らしき者が旧き者と鎬(しのぎ)を削(けず)る...
石川啄木 「初めて見たる小樽」
...有体に言うと今の文人の多くは各々蝸牛の殻を守るに汲々として互いに相褒め合ったり罵り合ったりして聊かの小問題を一大事として鎬を削ってる...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...幸い今は列国が欧州の広野に鎬(しのぎ)を削っている...
大隈重信 「日支親善策如何」
...なあにウラジオへ行きゃあ黄成鎬のおやじがいるというんで...
林不忘 「安重根」
...(黄成鎬へ)おい...
林不忘 「安重根」
...同志一 (ストウブの覆(ふた)をあけて黄成鎬へ)おやじ! 火を入れろ...
林不忘 「安重根」
...同志二 (黄成鎬へ)何を感心しているんだ...
林不忘 「安重根」
...禹徳淳、白基竜、黄成鎬、黄瑞露らは安重根を助けようとして八方停める、押し合う...
林不忘 「安重根」
...黄成鎬は手早く紙幣を取り出して...
林不忘 「安重根」
...鎬(しのぎ)を削(けず)り合い...
谷崎潤一郎 「鍵」
...略(ほゞ)勢力の伯仲する両家が鎬(しのぎ)を削って争っていたのでは世の中がいつも騒がしく...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...姜錫鎬を以て中間に在りて周旋の勞を執り...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...官営の美術展覧場に賤(いや)しき画工ら虚名の鎬(しのぎ)を削れば...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...官営の美術展覧場に賤(いや)しき画工ら虚名の鎬(しのぎ)を削れば...
永井荷風 「江戸芸術論」
...気狂が集合して鎬(しのぎ)を削(けず)ってつかみ合い...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...中に湖南銀行頭取玄俊鎬氏は調理のことに精(くわ)しく...
柳宗悦 「全羅紀行」
...人間といふ集團、この複雜で哀れな存在も、なるほど巷の地上ではすさまじい生存競爭と優勝劣敗をやりつづけ、源氏とよび平家とよんだりして、せまい地上をさらに二つの陣營にたちわかれまして、鎬を削り、或ひは骨肉相剋の血みどろをしたのでありますが、ひとたび、その世間からあの九州の山奧のやうな大自然の中にゆけば、そこには、平家も源氏もないのであります...
吉川英治 「折々の記」
...鎬(しのぎ)を削り交わしている一組がある...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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