...「この奥戸は去年の洪水で堤防が鋸の歯のように決潰した場所です」と野口がいえば...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...窓より鋸山を望むに...
大町桂月 「房州紀行」
...鍋、バケツ、鉈、鉞、鋸、さういふものも、箱に入れると、小さい包になつて了つた...
田山花袋 「歸國」
...縄(なわ)や鋸(のこぎり)や斧(おの)をもっています...
豊島与志雄 「山の別荘の少年」
...両室共に牢の格子が鋭利なる鋸(のこぎり)の類で挽(ひ)き切られていたのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...房州に航す相模嶺は此日はみえず安房の門や鋸山に雲飛びわたる秋雨のしげくし降れば安房の海たゆたふ浪にしぶき散るかも廿七日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...大きな鋸((のこ))を押したり引いたり...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集≪学校時代の詩≫」
...稜線が鋸歯(きょし)状に深く切れこんでいて...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...役人がその大きな竹の鋸を持つて現はれた時...
長與善郎 「青銅の基督」
...「鋸も鍬(くわ)もみんな物置から出して使ってありますよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...細い散目鋸(ちらしめのこ)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...樹を降りると幹には鋸の痕(あと)もなく...
長谷川時雨 「春宵戲語」
...案ずるにこれこの所の海底鋸歯(きよし)の如き巌石より成れるが故に...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「うづしほ」
...ふりかえりもせぬ鋸屋に憤(む)ッと腹を立てていた...
本庄陸男 「石狩川」
...花が了ると帯褐色の新葉が出で重鋸歯ある倒卵形の闊い緑葉と成る...
牧野富太郎 「植物記」
...職工達が墨を曳(ひ)いた大小の木材を鋸切(のこぎ)り場(ば)へ持つて行つて...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...鋸(のこぎり)の歯がうごめいている...
吉川英治 「大岡越前」
...鋸(のこぎり)などの道具をやがて借りて来た...
吉川英治 「宮本武蔵」
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