...黒雲を劈(つんざ)いて天の一角から一角に流れて行く電光の姿はまた私に本能の奔流の力強さと鋭さを考えさせる...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...しかし彼には一茶の鋭さがあり...
種田山頭火 「片隅の幸福」
...以前程の鋭さを持たぬようになったと思うが...
戸坂潤 「日本の頭脳調べ」
...目つきには非常な鋭さがあった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...今までに聞いたことのない鋭さと...
直木三十五 「南国太平記」
...末梢神経的な先鋭さはあるとしても...
萩原朔太郎 「小説家の俳句」
...そうして捜査官の鋭さに一驚した...
橋本五郎 「撞球室の七人」
...感覚の病的な鋭さにひどく悩まされている風であったが...
久生十蘭 「泡沫の記」
...なぜならば語られざる哲学の本質は鋭さよりも深さにあり巧妙よりも純粋にあるからである...
三木清 「語られざる哲学」
...したがって我々が期待するような鋭さや速さでは人間像は浮び上って来ない...
三好十郎 「恐怖の季節」
...すくなくとも何かの鋭さを現わしたが...
室生犀星 「庭をつくる人」
...仏蘭西(フランス)人は直観的に能の表現の尖鋭さを推賞し...
夢野久作 「能とは何か」
...突然話を切り換えたその由吉の頭の鋭さを...
横光利一 「旅愁」
...稀代(きたい)な野槍の鋭さに...
吉川英治 「江戸三国志」
...毛艶(けづや)のよさ、脚、艫(とも)(馬臀)、肩との均整、蹄爪の鋭さ...
吉川英治 「黒田如水」
...いささかの鋭さもない...
吉川英治 「新書太閤記」
...遍路(へんろ)の歌鼬(いたち)のような鋭さをして...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...またあの器用さ、鋭さ、愛らしさ、――それは茫漠たる大陸の気分を思わせるよりも、むしろ芸術的にまとまった島国の自然を思わせる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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