...実際そのへんには紅(あか)い甲良(こうら)を背負った小さな蟹(かに)がいかめしい鋏(はさみ)を上げて...
有島武郎 「或る女」
...対手が鋏、こちらが紙と出ると、鋏は紙を切るから、対手が一回勝ったことになる...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...銅・真鍮・鉄の針金、いろいろな形式の竹、糸と紐、大錐、ネジ錐、皿、端書、亜鉛板、鉄葉(ブリキ)、鉛の銃弾、古い腰掛、浅い木造の桶、箱の蓋、独楽、薄い板、葡萄酒の瓶、硝子の管、バケツ、洋灯の火屋、紙、厚紙、皮の切れはし、銅貨、貝殻、葡萄酒杯、水のみ、護謨管、水銀、蝋燭、硝子瓶、護謨毬、各種の縫針、麦藁、婦人用鋏、磁器の鉢、コップ、提灯、算盤玉、紙製の茶入、僧侶の鈴、製図板、鉤針、鏡面用硝子、並に普通の板硝子、拡大鏡、羽根、封蝋、硫酸、時計の発条、小瓶、漏斗...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...抜萃(きりぬき)に使ふ鋏を逆手に握つて...
石川啄木 「菊池君」
...』と教へ乍ら背の低い驛夫が鋏を入れる...
石川啄木 「鳥影」
...よく切れる鋏だこと」と...
海野十三 「怪塔王」
...もうすぐ濟むから」と鶴子さんは鋏で心を剪る...
高濱虚子 「俳諧師」
...私はそういう変形した鋏穴の「標本」を電気局で蒐集して...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...蟹が赤い鋏(はさみ)を動かして...
外村繁 「澪標」
...爪切り鋏を持ってることも知っている...
豊島与志雄 「憑きもの」
...あるいは鋏(はさみ)で髯(ひげ)をつんでいる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...鋏を出して彼女の前髪を切り取り...
永井隆 「長崎の鐘」
...傍(そば)に讓葉(ゆづりは)と裏白(うらじろ)と半紙(はんし)と鋏(はさみ)が置(お)いてあつた...
夏目漱石 「門」
...わたしは鋏だけでも持つて逃げようかとおもつた...
原民喜 「鎮魂歌」
...蟹は双つの鋏を物々しく振り翳しながら海の底をぢよき/\歩いて行つた...
牧野信一 「淡雪」
...三枚ちらばっている千代紙の上に鋏がひとつ光っていた...
正岡容 「寄席」
...触れるものは鋏で切り放ってしまう...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...片手で鋏(はさみ)の音をさせながら...
山本周五郎 「五瓣の椿」
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