...五雨に濡れた俊助(しゅんすけ)が『鉢(はち)の木(き)』の二階へ来て見ると...
芥川龍之介 「路上」
...女の頭へ蔽被(おつかぶ)さる様に鉢植の匂ひあらせいとうが咲いてゐた...
石川啄木 「鳥影」
...しきりに鉢合(はちあ)わせが起こって...
海野十三 「海底大陸」
...鉢合(はちあわ)せをした...
海野十三 「爆薬の花籠」
...長火鉢に炭をお継ぎになる...
鈴木三重吉 「桑の実」
...お春が次の間の電気火鉢(ひばち)で重湯(おもゆ)を煮ている時であった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...一衣一鉢、へう/\として炎天下を歩きまはるのである...
種田山頭火 「行乞記」
...老夫婦が湯呑から番茶を一口飲み火鉢の火に手をかざした時には膳は二つとも既に運去られて...
永井荷風 「春雨の夜」
...火鉢(ひばち)の前へ坐(すわ)って煙草(たばこ)を吹かしながら茫然(ぼんやり)自分の未来を想像したりした...
夏目漱石 「行人」
...二階の火鉢のあるところで何やらやって居りましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次は盛りを過ぎた朝顏の鉢の世話を燒き乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...おそらく永久にグレゴール専用ときめたらしい鉢を置いた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...父は何時も火鉢の傍で煙草を喫しながらゴボ/\咳(せき)をしてゐる...
三島霜川 「昔の女」
...その玉子を深い大きな丼鉢(どんぶりばち)へ割って玉子一つに中位な匙一杯の割で白砂糖を入れて黄身も白身も砂糖も一緒にして茶筅(ちゃせん)かササラで攪(か)き廻(まわ)しますが茶筅よりも竹のササラがよし...
村井弦斎 「食道楽」
...火鉢の火を絶やさぬやうにして風を引かせぬのも...
森鴎外 「半日」
...妻は火鉢の傍まで行くと少し下顎を膨らせた横顏を赧らめて故意に落ち着き出した...
横光利一 「悲しみの代價」
...ぴったりと金魚の乱れる大鉢の胴の前に静止している慎ましやかさ...
横光利一 「旅愁」
...会下山も再度山も鉢伏も鷹取山もみんな一連の神戸市背後の屏風としか見えない...
吉川英治 「随筆 新平家」
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