...地震学などにも通じた雉は頭の鈍(にぶ)い犬を莫迦にする...
芥川龍之介 「桃太郎」
...我等ハ化学ニ基キ最新ノ方術ニ依ツテ行フ驚察等云フ名誉心ニ駆ラレテ暗闇ヲ物トモセザル愚鈍者ノ群ヨリ我党ガ数段レーベル高キヲ知レ...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一三年六月号)」
...油を塗って鈍く光る廊下を天願氏の部屋の前まで行ったら...
梅崎春生 「風宴」
...そうして感覚はひどく鈍いそうだ...
太宰治 「十二月八日」
...そして鈍い気倦(けだ)るいものの中に身を包まれてしまう...
田畑修一郎 「石ころ路」
...賢さなどというものは全然見られぬ・愚鈍極まる顔でありながら...
中島敦 「環礁」
...それぞれ乳色に鈍く艶を消したり...
中島敦 「狼疾記」
...その苦痛は無論鈍痛(どんつう)ではありましたが...
夏目漱石 「私の個人主義」
...「…………」尼法師は鈍い光にすかして...
野村胡堂 「百唇の譜」
...いまの人よりはずっとずっと鈍感であったからだろうと思います...
羽仁もと子 「親子の愛の完成」
...写す者が少し疲れて筆が鈍(にぶっ)て来ると直(すぐ)に外(ほか)の者が交代して...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...目マルの薄鈍野郎などといふ声が鮮明だつた...
牧野信一 「創作生活にて」
...窓下の薄鈍(のろ)い流れに軋りをたてゝ今にも止まりさうに廻つてゐる水車の影が...
牧野信一 「バラルダ物語」
...鈍くて押の強い連中は...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...八は総(すべ)ての精神作用が鈍くなつてゐるので神経の刺戟も何も起らない...
森鴎外 「金貨」
...これはやはり奥方をお迎えあそばしませぬと……」いつもの鈍感な調子でそう云いだした...
山本周五郎 「菊千代抄」
...やや鈍さでも見ると...
吉川英治 「大岡越前」
...兄の小次郎もあの愚鈍...
吉川英治 「平の将門」
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