...あゝ斯かる身は枯れても折れても野末(のづゑ)の朽木(くちき)...
高山樗牛 「瀧口入道」
...野末(のずえ)の墓場などへ忍んで行ってひとしきり観念を凝らしてから...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...いかなる野末の草に寝(い)ね...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...野末の土くれの一片となつてしまつてゐるだらうか...
種田山頭火 「行乞記」
...よしや此縁(このえん)を厭(いと)ひたりとも野末(のずゑ)の草花(さうくわ)は書院(しよゐん)の花瓶(くわびん)にさゝれんものか...
樋口一葉 「軒もる月」
...秋の野末の稲妻のようにキラリと青い光が走る...
久生十蘭 「春の山」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...北方ハンガリヤの暴々たる野末だ...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...あるいはどこかの野末か軒下で斬られて死んでいるかも知れぬ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...野末を通る人馬も自づから彼の姿を振り返つてゆく...
室生犀星 「愛の詩集」
...中央に立って歩いて来るのは、この製鉄所切っての怪力の持主で、名前は又野末吉、綽名(あだな)をオンチという古参の火夫であった...
夢野久作 「オンチ」
...野末(のずえ)のおくにさそいこまれて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ふとうつったものはちょうどそのとき野末(のずえ)をはなれた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...野末のほうから、豆つぶ程な人馬の影が一群れ見えて来たでしょう...
吉川英治 「宮本武蔵」
...なにか御用でございますか」「野末に大きな陽(ひ)が落ちかけた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...もう野末の白骨にひとしい丹左なれど...
吉川英治 「宮本武蔵」
...直ぐ戻って参りますから」もう赤々と野末に夕陽は沈みかけている...
吉川英治 「宮本武蔵」
...恐れてゐた夕闇が野末に見え出した...
若山牧水 「木枯紀行」
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