...君は少しふきげんそうな、口の重い、癇(かん)で背たけが伸び切らないといったような少年だった...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...その時百姓は穿(は)いて居る重い長靴を挙げて...
レオニイド・アンドレイエフ Leonid Andrejew 森鴎外訳 「犬」
...そしてこの目が物を云つてるのだぞと云はぬばかりにして、低い、重い、強い、且深い調子で、「友人は來ない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...そして傍に脱ぎすててあった手術着をとりあげると、重い扉を押して、広い廊下を夫万吉郎の部屋の方へスタスタと歩いていった...
海野十三 「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」
......
千家元麿 「自分は見た」
...重い大きい葛籠を背負ひ...
太宰治 「お伽草紙」
...次郎兵衛は重い罪にとわれ...
太宰治 「ロマネスク」
...まだ少し頭が重いそうで蒲団(ふとん)の中で鬱々としている...
太宰治 「ろまん燈籠」
...重い二つの墓石を運んだ馬丁(べっとう)の福次郎と六蔵との純情にも感ずるが...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...(動けない)小太郎は、自分の脚が、二本の重い、鉄棒のように感じた...
直木三十五 「南国太平記」
...ほとんど方便とも手段とも云われないほど重い意味を彼女の眼先へ突きつけていた...
夏目漱石 「明暗」
...重い頭で考えているうちに...
久生十蘭 「予言」
...ババンに手つだって貰って、重い金五郎を、便所の中からかつぎだした...
火野葦平 「花と龍」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...重い潜水服を着てゐるのですから...
宮原晃一郎 「動く海底」
...拙者のは少し重い...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...さいごの働きとも思え」といわれて来た重い役目なのである...
吉川英治 「私本太平記」
...重い息づかいが流れるほか...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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