...資本主義的経済生活は自分で醸(かも)した内分泌の毒素によって...
有島武郎 「想片」
...しかし決してこれは夢でもなければまた覚めながら我々自身の醸し出している幻覚でもないのであった...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...勢必ず操莽(そうぼう)の禍を醸成せん...
田中貢太郎 「続黄梁」
...そして杉の林と古い池とから醸される幽寥な気が...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...よどんだなま温かい空気の中に醸(かも)されていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...醸(かも)すがような煙霧の底...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...そうしなければ社会の悪を自(みずか)ら醸造(じょうぞう)して平気でいる事がある...
夏目漱石 「野分」
...未ダ曾テ一人ノ笑ヲ皷シ一人ノ泣ヲ醸スコト能ハズ...
成島柳北 「他山の石」
...すずこりが醸(か)みし酒(みき)に我れ酔ひにけり...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...延(ひい)て子孫の不幸を醸(かも)し一家滅亡の禍根にこそあれば...
福沢諭吉 「女大学評論」
...蕪村の句には夕風や水青鷺の脛(はぎ)を打つ鮓を圧す我れ酒醸(かも)す隣あり宮城野の萩更科(さらしな)の蕎麦にいづれの如く二五と切れたるあり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...しかるに今までは利用法がないから年々空しく腐っていたのを伊豆の間宮氏という熱心家が五年前から三宅島へ籠(こも)りて覆盆子液の精製法を研究して去年漸く醸造(じょうぞう)し得たのがこの覆盆子酒だ...
村井弦斎 「食道楽」
...あの本当の完全な友愛を醸し出すところの共感や交流が...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...または女のみがこれを醸(かも)す力を...
柳田国男 「木綿以前の事」
...あの医者の粗忽な逸話の醸す酔いのためかもしれない...
横光利一 「夜の靴」
...楽から醸(かも)される陽気なうつつの世界が好きなのだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...もうその吟醸(ぎんじょう)の適度をこえ過ぎて...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...どんな事態を将来醸(かも)すかもしれない...
吉川英治 「源頼朝」
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