...ジオンの戦(たたかい)は酣(たけなわ)なるに我は用なき兵(つわもの)なれば独り内に坐して汗馬(かんば)の東西に走るを見...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...ここに盛(さかり)に樂(うた)げて酒酣(なかば)なるに...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...且つ飮み且つ語り、興酣にして、惜しや一樽の酒既に盡きたり...
大町桂月 「月の隅田川」
...さて幾日間明朗な日光とみづみづしい青葉と新鮮な大気とに酣酔し...
薄田泣菫 「独楽園」
...ちょうどその時戦争の酣(たけなわ)な時であったのであります...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...春色漸く酣なれど...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...月明の夜陽(あら)はに鳳輦(ほうれん)の巡(じゆん)を為す芳野の戦ひ酣(たけなは)なるの日また帝子(てんし)の屯(たむろ)に代る或は鎌倉の窟(いはや)に投じ憂憤まさに悁々(えんえん)或は桜井の駅に伴ひ遺訓何ぞ慇懃(いんぎん)なる……歌いゆくと興がいよいよ湧き...
中里介山 「大菩薩峠」
...ましてその中で酣睡(かんすい)を貪(むさぼ)るなどということは...
中里介山 「大菩薩峠」
...この酣わなる会話と討論のために...
中里介山 「大菩薩峠」
...舳(へさき)では戦争談が酣(たけなわ)である...
夏目漱石 「草枕」
...机を構へたものゝ何か若気の至りとでもいふかのやうな夢と不安に追はれて転々幾度(いくたび)――鳥跡の霞を追ふが如くに遥なる想ひを酣(のみつ)くさうといふやうな...
牧野信一 「書斎を棄てゝ」
...あまり海棠の花が酣なので樽野は彼等の姿を見失つてゐたのである...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...飾磨(しかま)郡増位山随願寺の会式(えしき)で僧俗集まり宴酣(たけなわ)なる時...
南方熊楠 「十二支考」
...酒酣(たけなわ)になっている...
森鴎外 「鼠坂」
...現代に生きている正木博士の科学知識との闘争(たたかい)は今酣(たけなわ)なんだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...半酣(はんかん)の頃...
吉川英治 「三国志」
...外の降りしきる雪とともに今が酣(たけなわ)の景色と見えた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その弾性に充ちた生の力から湧き出て来る強烈な酣酔...
和辻哲郎 「すべての芽を培え」
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