...遠いタダの知人には頗(すこぶ)る慇懃(いんぎん)な自筆の長手紙(ながてがみ)を配るという処に沼南の政治家的面目が仄見(ほのみ)える心地がする...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...あらゆる事物に対して気を配る...
海野十三 「地獄の使者」
...途中の商店に眼を配る暇がない...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...札を四人に配る時...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...昔の日本人は前後左右に気を配る以外にはわずかに鳶(とんび)に油揚(あぶらげ)を攫(さら)われない用心だけしていればよかったが...
寺田寅彦 「烏瓜の花と蛾」
...汝に對しふさはしき分を我又配るべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...お庄は始終磯野に話しかけるお増の様子に気を配ることを怠らなかった...
徳田秋声 「足迹」
...廊下へ出て行く葉子の動静に気を配ることを怠らなかったのも...
徳田秋声 「仮装人物」
...横町の方へ眼を配る者はいなかったし...
豊島与志雄 「悪夢」
...それを知己友人に配るだけの設備でもよいから欲しい...
中里介山 「生前身後の事」
...彼女は頭の中で次のような内容のパンフレットを配ることを考えていた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...彼は四辺(あたり)に注意を配ることを怠ることが出来なかつた...
平出修 「逆徒」
...御影の嘉納氏から稲荷祭のお供物を沢山送って来た、配る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「彼も軍のすべての場所に目を配ることができなかったから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...針の代えに心を配るのは銀三であった...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...菓子の代金だけの切手を配るのである...
山本周五郎 「季節のない街」
...近所の子供たちに飴玉(あめだま)を買って来て配る...
山本周五郎 「季節のない街」
...戦って下さい」餅を配る間に立って...
吉川英治 「日本名婦伝」
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