...土曜日毎に該(がい)停車場から程遠くもあらぬ郷里へ歸省する女教師が云つた...
石川啄木 「雲は天才である」
...」「それもさうでしようけれど、わたしの爲つづけた苦勞が分つたら、この達摩もわたしの味かたになるでしようよ――主人が教師になつて行くのに、滋賀縣までも一緒に附いて行つたし、また東京へ歸つてからも、芝から下谷、本郷から麹町、麻布から赤坂と、何度引ツ越したか分りやアしない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...廣田村は古くは廣田郷と呼ばれた...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...……・汲みあげる水のぬくさも故郷こひしく・枯れようとして朝顔の白さ二つ石地蔵尊その下で釣る・暮れてとんぼが米俵編んでゐるところ・灯かげ月かげ芋の葉豆の葉(改作)一つ風景――親牛仔牛が...
種田山頭火 「行乞記」
...山口は私にとつて第三故郷ともいふべき土地...
種田山頭火 「其中日記」
...郷里を離れて他国に移り住んでからはかえって最も珍しくなつかしいものになる...
寺田寅彦 「郷土的味覚」
...そのころの郷里には「切りもぐさ」などはなかったらしく...
寺田寅彦 「自由画稿」
...東郷大将の石版刷も壁にかかっていたが...
徳田秋声 「縮図」
...二本郷にはいるとまもなく...
新美南吉 「狐」
...◇上州吾妻宿世の縁か魚の棲めない川もある◇魚の棲めない吾妻川の水を眺めて暮らせとは山間特有の美人郷東京では素顔の女は滅多に見ることは出来ないが...
野口雨情 「大利根八十里を溯る」
...それから近頃やり出した郷土藝術の琉球燒の陶器店に立寄つて...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...それにわたしが故郷にかへつてからもう二度目の冬になる...
室生犀星 「故郷を辞す」
...おそらく彼が故郷に隠退して間もないころ(一五七〇―七一)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「三郷巷談」といって大阪の南の方...
柳田国男 「故郷七十年」
...近江の君ヶ畑や蛭谷(ひるたに)などを心の故郷としたこれら同業の人々は...
柳田国男 「故郷七十年」
...絵鞆崎とも江友ともあるが元禄郷帳にはエンドモという...
柳田國男 「地名の研究」
...蓄備の郷倉も水分(みくまり)の土倉もその底は浅かった...
吉川英治 「私本太平記」
...郷左衛門父子(おやこ)の姿を見ると...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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