...鳥一つ啼かぬ神々(こうごう)しき幽邃(ゆうすい)の境地である...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...木立高くして、ます/\幽邃也...
大町桂月 「妙義山の五日」
...幽邃(ゆうすい)な周囲の山々や...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...夏の晩はどんな幽邃(ゆうすい)な避暑地へ逃れても...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...居ながらにして幽邃閑寂(ゆうすいかんじゃく)なる山峡(さんきょう)の風趣(ふうしゅ)を偲(しの)び...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...幽邃(ゆうすい)の趣きをたたえた山裾(やますそ)の水の畔(ほとり)を歩いたりして...
徳田秋声 「仮装人物」
...四六君は麹町(こうじまち)平川町(ひらかわちょう)から永田町(ながたちょう)の裏通へと上(のぼ)る処に以前は実に幽邃(ゆうすい)な崖があったと話された...
永井荷風 「日和下駄」
...旭岳裾合谷の奇岩そばだつ幽邃な山谷をつらぬいて...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...紫陽花(あぢさゐ)のやうな幽邃(いうすゐ)な調子があつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
......
萩原朔太郎 「青猫」
...板小屋の不動堂とその後に寒竹の茂みのある幽邃(ゆうすい)な一区域になって...
長谷川時雨 「チンコッきり」
...幽邃(ゆうすい)な鬼涙沼(きなだぬま)のほとりに封建の夢を遺している...
牧野信一 「ゼーロン」
...そしてそのような深邃なもの新しいものを知ろうという好奇心と...
三木清 「語られざる哲学」
...これは幽邃(ゆうすい)であることを主にしてあった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...われ豈逍遙子が如きシエクスピイヤに邃(おくぶか)き人に向ひてことあたらしく教ふべきことあらむや...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...1950あの学問で深邃(しんすい)に領略するのだね...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...かくも幽邃(ゆうすい)な光線と深い冷気のうちに塵(ちり)もとめぬ神秘さをもった花とは違ったように思われた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...そうしてそれを理論づけている世阿弥の芸論にはかなり深邃なものがある...
和辻哲郎 「鎖国」
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